アメリカ化学会が大予想!今後10年以内に最も普及するクルマは?

京都議定書で策定されたCO2削減目標を達成すべく、各自動車メーカーではエコカーの生産が進められている。日本政府は「2030年までに国内累計台数80万台を普及させる」と断言しており、これから10年余が自動車業界にとって変革の時代となることは間違いない。

今回は、アメリカ化学会が「今後10年以内に最も普及するクルマ」の予想を発表したのでご紹介したい。

これからの時代はやはりハイブリッド車?

prius_TOYOTA

あらゆるグリーンカーのなかでも根強い人気を誇っているのがハイブリッドカーだ。

そもそも、ハイブリッドカーの歴史は1997年にさかのぼる。トヨタ自動車がハイブリッドマイクロバス「コースターハイブリッドEV」および初代「プリウス」を発売したことが始まりとされている。その後、年を追うごとに販売台数が伸び、ついに2016年4月末時点で900万台を突破したことを発表した。

「この調子でいけば、2016年までに累計販売台数は1,000万台を突破するのではないか?」という見解も出ているように、今後もハイブリッド車が他のエコカーを抑え、首位に立つ可能性は高い。

水素自動車も見逃せない!

ところが、米国化学会が見込んでいる今後最も売れ行きが好調なエコカーはハイブリッド車ではなく、水素自動車である。同学会はエコカーの今後の需要に関し、以下のような見解を示している。

すでにトヨタ自動車が水素自動車の開発に手がけており、その他の競合他社、例えば韓国の現代自動車、ゼネラルモーターズ、ホンダ、ダイムラーでは水素自動車の開発に向け計画中である(2014年11月17日レポート配信現在)。

よって、今後10年以内に価格競争が起こり、当初の販売価格約7万ドル(770万円)に対し、95%オフの価格で提供されるようになる。その結果、水素自動車の販売台数はハイブリッド車や電気自動車に追いつき、世界でも最も普及する。

参考 – Making Fuel Cell Vehicles An [Almost] Affordable Reality(2014, Chemical & Engineering News,米国化学会)

実際、トヨタ自動車は現行の水素自動車よりも100万円以上安い量産型を近い将来販売することを視野に入れており、同学会によって提示された見解はあながち間違ってはいないだろう。

水素自動車は、水素と酸素を化学反応させ、その化学反応によって得られた電気エネルギーで動くクルマだ。有害な排出ガスが全くないため、ハイブリッド車と比べてもはるかにエコである。

インフラ整備の問題や車両価格の問題など、消費者にとっては懸念点の払拭するまでには至ってい無いものの、これから先、購入するクルマの候補として「水素自動車」も念頭に置いてみてはいかがだろうか。

画像 – Flickr DMtoyota_mirai_8

N.O

フリーランスの翻訳者兼ライター。自動車を含む輸送機の産業翻訳の経験あり。環境ネタを中心に、ちょっと役に立つ記事を提供していきます。