みんな大好き!ワーゲンバスについて2分で学ぶ

フォルクスワーゲン「タイプ2」ってご存じですか?一般的にはワーゲンバスと書いたほうが伝わりやすいかもしれませんね。ワーゲンのワゴンタイプが「タイプ2」になります。よくオモチャのモチーフなどにも選ばれることの多いクルマなので知っている方も多いと思います。

今回は、そんなフォルクスワーゲンの人気車種、ワーゲンバスこと「タイプ2」について学んでみたいと思います。

フォルクスワーゲン「タイプ2」(T1)

フォルクスワーゲン「タイプ2」は、1950年にタイプ1(ビートル)をベースとするリアエンジン・リアドライブの汎用自動車として登場した商用向けのトランスポーターの第1世代、第2世代のクルマを指します。

「タイプ2」とは「2型」の意で、フォルクスワーゲン社での型式名称となっています。「タイプ2」の名称は1960年代に北米で広まり、現在では愛称として呼ばれています。

「タイプ1」のシャーシを用いたトランスポーター

当時、フォルクスワーゲンの工場内では部品輸送用として「タイプ1」のシャーシをベースとしたトランスポーターが工場スタッフの手で製作、使用されていました。このキャリアカーに発想を経て、開発されたのが「タイプ2」になります。プロトタイプは1949年に完成しました。

全長は「タイプ1」と大差ない

レイアウトは「タイプ1」のシャーシをベースにしつつ、シャーシ各部やサスペンションなどを補強。後輪にはリア・ハブ内に減速ギアを組み込んだリダクション・ハブを採用しています。

このシャーシに全鋼製のフル・キャブオーバー型の1BOXバンボディを架装して完成したのが「タイプ2」です。「タイプ1」よりも大きく見えますが、実は全長は大差ありません。しかし、通常でも3列のシートを配置できるほどの床面積を有しています。

スペースは充分に確保できましたが、その分、車両総重量が嵩み、ギア比が低速重視となったことで必然的に最高速度は「タイプ1」よりも下回り、初期形では90km / hとなりました。

ただし、元々のコンセプトが商用車という用途であったため、最高速度の遅さ問題視されることはありませんでした。逆に商用車としては乗り心地にも優れていると評判でした。

エンジンは「タイプ1」と同様の空冷・OHVの水平対向4気筒エンジンが搭載されています。当初は排気量1,200ccで25ps(19kw)の最高出力でしたが、後に改良により40ps(25kw)まで向上しており、1962年には1,500cc仕様車も追加されました。

発売されると丈夫で扱いやすく汎用性が高いことから、ドイツをはじめとする欧州市場で大好評となり、北米市場でも便利なミニ・トランスポーターとしてヒット作となりました。この結果、多彩なバリエーションが展開されることとなりました。

同じタイプ2でも多くの仕様が存在

Solitude Revival 2013 114 VW Bus NSU Service

VW Camper/Bus

VW Bulli T1

カタログ表記では貨物仕様がVWトランスポルター、VWデリバリーバン、多人数乗用仕様はVWクラインブス、座席の取り外しが可能で簡素な内装の乗用・貨物兼用のものはコンビ、後部がトラックタイプのVWピックアップとされています。これら全体を含む名称として「タイプ2」が用いられています。日本では「ワーゲンバス」と呼ばれることが多いですよね。

生産国では「コンビ」が名称

1965 Volkswagen Type 2

タイプ2は世界各国に輸出されており、メキシコ、ブラジル、オーストラリア、南アフリカなどでは現地生産も行われていました。これらの国々では、コンビが名称とされ、メキシコや中南米のスペイン語圏では、コンビの名が公共交通機関の小型バスを指し示す用語となるほど一般に浸透しています。

ドイツでの製造は1967年に終了しましたが、1953年から生産が行われていたブラジル法人の「フォルクスワーゲン・ド・ブラジル」では、T2が導入される1975年まで製造されていました。

ヒッピームーブメントにも関与

Hawaii NNL Model Car Show 2011: VW Microbus

1,960年代後半の米国のヒッピームーブメントの時代には、当時中古で手に入れやすくなっていた「タイプ2」が若者たちに好まれ、愛用されていました。また箱型で平面的なボディは格好のキャンバスとなり、派手な色使いによるサイケデリックなペインティングにピースマークなどが描かれ、後につづくワーゲンバスのイメージの一つとなっています。

T2(1967-1979年)

1968 Volkswagen WG2212

1971 Volkswagen Type 2

1967年に第一世代のT1の生産がドイツ本国では終了し、代わりに登場したのが後継機となるT2です。

プラットホームシャーシとリアエンジンの組み合わせなど、車両の基本構成はT1から受け継がれていましたが、スタイリングは一新され、1枚になったフロントウインドシールドをはじめ、全ての窓が大型化されて乗員の視界が改善されています。また、内装もソフトパッドと樹脂製部品の採用が拡大し、ボディーカラーもツートンカラー主体から単色となるなど、外観上はかなりの変化が見られます。

オークションに出展

上記したように、フォルクスワーゲン「タイプ2」は世界中から人気を集めている車両です。写真の1959年製「Deluxe 23-Window(窓の数を示しています)」は、オレゴン州の森に放置されていた車両を、フルレストアしたものとなります。

「タイプ2」の中でも特に人気の高い「Deluxe 23-Window(窓の数を示しています)」は、その希少性も相まって、推定落札金額は16万5,000ドル(約1,813万円)〜18万ドル(1,978万円)と考えられています。「タイプ2」なのに高っ!と思われた方もいると思いますが、窓の多い「タイプ2」は、ホントにレアで高いのです。

もう少し現実的な金額の「タイプ2」が欲しいという方は、商用に用いられていたタイプのモデルがベースの車両なら、もっとリーズナブルに購入できると思いますよ。

参考-hiconsumption
センカクダイバー

センカクダイバー

悲運の元パチンコ・パチスロライター。ベスパ歴27年、ミニクーパー歴2年のモッズ系猛禽類。旧車を好むクセに機械イジりや整備はサッパリというご都合主義者。