1975年式40系を超低車高のホットロッドに!古くて新しい「ランクルロッダー」

日本が誇る4WDオフロード車、トヨタ「ランドクルーザー」。その類いまれな走行性能や耐久性などにより、世界中にファンがいる日本車のひとつですが、中でも1960年から24年間作り続けた超ロングセラーモデル40系は、”ヨンマル”とか”フォーティ”などの愛称で多くの愛好家に親しまれています。

そんな名車「40ランクル」を、なんとタイヤはみ出しの超低車高仕様しちゃったのがこのクルマ。写真を見ると、画像処理で平たくしたようにも見えますが違います。正真正銘ランクルのホットロッド、名付けて「ランクルロッダー」なのです。

新型車をカモる旧車

ちなみに、ホットロッドとはご存知の通り、アメリカで昔から人気があるカスタムスタイルの一つ。50年代などに流行った古いアメ車をベースに、エンジンチューニングなどで馬力をアップ。見た目は古いが、走るとバカッ速で現行のスポーツカーなどをカモる! といった美学を持つカスタム文化です。

外装に派手なカラーリングを施す場合もありますが、このランクルのように古いイメージを残している場合は、”ラットロッド(ネズミが巣を作るように古いという意味)”とも呼ばれます。

いろんなクルマのパーツを流用

前置きが長くなりましたが、実はこのクルマ、作られたのはアメリカではありません。なんと、南アフリカのカスタムショップ「Allers Rods & Customs(オーラーズ・ロッド&カスタムズ)」が手掛けたものです。ベースになっているのは1975年式の「ランドクルーザー」。角張ったボディが当時の面影を残しています。

フロントサスペンションはショップオリジナル。完全にボディからはみ出てマウントされている超ワイドな前後ホイール、それにスリップを防ぐディファレンシャルギアはランドローバー・ディスカバリー用を流用しています。外装カラーは、1976年式ランクルの純正色をリペイント。ベージュを基調にルーフやフロントグリルのホワイトの組み合わせがおしゃれです。また、個性的なフェイスを生むヘッドライトは、フォルクスワーゲンのゴルフ1用をマウントしています。

レクサス・LS用V8を300馬力に!

内装には、ロールケージやモモ製ハンドルも装備。色合いも外装と同じくベージュ&ホワイトで統一。余計な飾りがない、質実剛健で必要最低限の装備が雰囲気満点です。

しかも、エンジンにはトヨタ製1UZ型V8エンジンを搭載。これは、海外ではレクサス・LS、日本では1994年に登場した20型セルシオなどに採用されていたもので、300馬力にチューンすることで、ホットロッドマシンらしい加速力も実現しています。

凹凸が激しいオフロードを走るのはちょっと無理そうですが、フラットダートなら敵なしかも!?

ともあれ、いい意味での「古さ」を残しつつ、ありそうでなかったオフロード車のホットロッドを作ったという点で「新しさ」も感じさせるこの一台。

「個性的でカッコイイ」、カスタムカーにとってそれが一番大切なことなのかもしれませんね。

参考 – 1976 Land Cruiser FJ 40 Hot Rod(HI CONSUMPTION)
平塚直樹

平塚直樹

バイクやクルマ系雑誌の編集を経て、フリーライターに。最近は、チャリから宇宙ロケットのネタまで幅広く執筆中。愛車は隼。最新テクノロジーと映画、猫好き。