様々なハイテクカーや彫金技術などを投入されたクルマも魅力的だが、時には往年のヒストリックカーを見つめるのも楽しいものである。DUNLOP社のブースでは1963年ル・マン24時間レース参戦車両「アルピーヌM63」が展示されたいたので紹介させていただこう。
ル・マン24時間レースでは不名誉の結果となった
アルピーヌがル・マン24時間レースへ挑戦するために製作した最初のクルマがこの「M63」である。ニュルブルクリング1000kmレースに出場し、デビューレースでクラス優勝を遂げたものの、ル・マン24時間レースでは出場した3台ともがリタイアに終わるという不名誉な結果となってしまった。しかし、翌年、フレームなどに改良を施された「アルピーヌM64」では、ル・マンで期待どうりの結果を得て、雪辱をはらすこととなった。
「アルピーヌM63」の発想は、現代にこそ通じるものがある
12気筒のフェラーリが活躍する時代に、あえて4気筒エンジンとエアロダイナミクスでル・マンンに挑戦した「アルピーヌM63」の発想は、現代にこそ通じるものがあるのかもしれない。ちなみに、展示車であるシャーシーナンバー#1701は「アルピーヌM63」の中でも、貴重な第1号車となる。現在でもヒストリックカーレースに現役で出場するレースカーである。
M63のスペック
全長×全幅×全高:4,270×1,630×1,130(mm)
ホイールベース:2,300mm
車輌重量:620kg
エンジン 水冷直列型4気筒DOHC 8バルブ
総排気: 996cc
最高出力:100hp/7,500rpm
圧縮比:10.5:1
トランスミッション:5速M
/T ブレーキ (前/後):ディスク
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン
ホイール(前/後): 5,00×13inch / 5,50×13inch
Writer:
K.Y