アウディは2009年に「R8 LMS GT3レーサー」をリリースして以降、常に市販車ベースのレースシーンをサポートし続けていますが……
この度、新たにGT4クラスにニューモデルを投入すると発表しました。今回は、その「R8 LMS GT4」をご紹介しましょう!
Audi「R8 LMS GT4」のベースはR8 Coupé V10
それが、この「R8 LMS GT4」。半世紀に渡って世界中で人気を集めている「スポーツカーをベースにした車両によるレース(GTレース)」のベース車であり、GT4のレギュレーションに合致しています。
ベースとされるのは、モデル名にある通り、先に新型が発表されたばかりの「R8 Coupé V10」です。
コチラはベースモデルの「R8 Coupé V10」。流麗なエクステリアとパワフルなエンジン、それに高い安全性が自慢のクーペです。
総排気量5.2LのV10エンジンは同社市販モデルとして史上最強の610PSを発揮。最高速は330km / hに達します。
R8 Coupé V10と60%以上のパーツが共通
ベースモデルと比較すると、そのエクステリアはGTレーサーのそれに仕上げられていますが、実はその構成パーツの60%以上がベースモデルと共通であり、製造工場も同じなのだそうです。
これは価格設定や維持費用の向上を防ぐ狙いがあると言います。
本モデルはアウディのサブブランド”アウディスポーツ”名で行われます。
まずは2017年シーズン、”アウディスポーツ”は最高出力364kW(495HP)(仕様により異なる)のGT4モデルを最終ホモロゲレベルに到達させ、レース参戦申請ができるように開発。
そして2017年後半に生産準備にかかり、年末までに市販バージョンが最初のオーナーの元に届けられる、と発表しました。
初レースは5/25~開催のニュルンベルク!
同モデルは、5月25~28日に行われるニュルブルクリンク24時間耐久レースになります。これまで、GT3とTCRでリーディングカンパニーとしてレーシングマシンの供給を続けてきたアウディですが、ヨーロッパで発足したGT4クラスの世界への広がりを見越して、「R8 LMS GT4」を投入したというワケです。
市販車で躍進を遂げているアウディですが、GT4クラスでの未来やいかに?これは楽しみになって来ました!