日本では、交通事情からあまりユーザーのいない”ピックアップトラック”。しかし、このピックアップトラックは、海外ドラマなどでも頻繁に登場するように、日本国外では、かなりのシェアを誇るモデルなのである。
そんなピックアップトラック需要をとらえ、なんとあのメルセデス・ベンツが、ルノー・日産アライアンスと共同で、開発に着手したことを正式に発表した。
ベンツピックアップのベースは日産車!?
こちらのベンツピックアップのベースとなるのが、日産のピックアップトラック”Nissan Navara NP300″である。こちらのアーキテクチャーをベースとし、スタイリングとエンジニアリングはドイツ側が手掛けらるとのことだ。
ところで、”ナバラ”という車種は、聞きなれない方も多いのではないだろうか。それもそのはず、”ナバラ”という車種名は、日本では販売されていない車種なのである。
ちなみに”ナバラ”は、オーストラリアなどのオセアニアとイギリスでの呼び名なのであり、南アフリカ向けが「ハードボディ」、ヨーロッパ向けの名前が「ピックアップ」、北米向けの名前が「フロンティア」だ。北米向けの名前である「フロンティア」であれば、ピンとくる方もいるのではないだろうか。
販売されるタイミングは未発表とのことだが、少なくとも5年以内には発売されるようで、生産は日産のアルゼンチン/コルドバ工場と、スペイン/バルセロナ工場にて、ナバラと同じ生産ラインで行われるとのこと。
また、後輪駆動or4輪駆動、4気筒orV型6気筒のガソリンユニット、もしくはディーゼルユニットというラインナップで、キャブもデュアルやシングルなど多くのボディスタイルが用意されるとのことなので、今のうちから動向に注目しておきたいトピックである。
現在のSUVブームの後には、こちらのベンツピックアップがトリガーとなり、ピックアップトラックブームが来るかもしれない。
いや、5年以内にリリースされるのであれば、間違いなく他メーカーの対抗馬も数多くリリースされるので、本当にピックアップトラックブームが巻き起こるのではないだろうか。
【参考リンク】
Mercedes-Benz Upcoming Pickup May Be Based on the New Nissan Navara