アメリカのカープールレーンは渋滞緩和や走行台数減少に貢献しているのか?

自動車大国アメリカで、クルマは当然一人に一台と言われているが、それにしても本当によくクルマを使用する。まぁ国土が広く、日本のように電車やバスなどの移動手段が全土に発達しているわけではないので仕方がないのかも知れないが、さすがに都会では渋滞が大きな問題となっている。

ニューヨークやシカゴなどの一部の都会では、電車や地下鉄が発達していて、多くの人が通勤などに利用しているが、西海岸のロサンゼルスやサンフランシスコなどほとんどの都会では、まだまだ多くの人が通勤手段にクルマを使っている。日本と同じように大都市でなく郊外に住んでいる人が多く、仕事のために都会の通勤先へ毎日クルマで往復しているのが現状。

当然一人一台の家庭が多く、都会と郊外を結ぶフリーウェイは通勤時間となると渋滞がいたるところで発生する。

結局のところアメリカのカープールレーンは渋滞緩和に貢献しているのか?

片側4車線のフリーウェイでさえ渋滞してしまうこの状態に、当局は様々な解決策を用いてきた。

「ご近所に住んでいる方は極力相乗りしましょう」とか「地下鉄やバスを利用しましょう」、「最初の半年間はロングビーチからダウンタウンまで地下鉄料金がなんと1ドル」などと、クルマ通勤を少しでも減らそうとしたのはロサンゼルス市。しかしまったく効果なし。

これに関係しているのかどうかは定かではないが、ここ10年で多くのフリーウェイに「カープールレーン」が設けられた。フリーウェイの一番左側のレーンがそれで、このレーンを通るには条件がある。緊急自動車やオートバイは無条件に走れるが、クルマに関しては「人が2人以上乗っていること」。私が覚えている限りでは約20年ちょっと前にロサンゼルスと南に位置するリバーサイドを結ぶフリーウェイで採用されのが最初だと思うが、今ではロサンゼルスと郊外を結ぶフリーウェイだけでなく、ほとんどのロサンゼルスのフリーウェイにカープールが用意されている。

(現在カリフォルニア州では環境対策の一環として、一定の基準を満たしたエコカーであれば、1人乗りでも走行できるようになっている。)

結局のところアメリカのカープールレーンは渋滞緩和に貢献しているのか?

その効果はいかがなものか? 写真にあるように、全く空いている状態。個人的に思うのは100台中1台、つまり99%がいまだにドライバーのみの1人運転のクルマという感じ。ちょっと意外かもしれないが皆この規則をちゃんと守っている。

かなりの渋滞でも、カープールを1人乗りのクルマが通っているのは見たことがない。

この状況からみると、ロサンゼルスでは東京並みに地下鉄やバスが発達しても、クルマの利用者が減ることはないのではないだろうか。

松並学

松並学

広く、浅く、何にでも興味を持ってしまう老人一歩手前の九州人。カップルのことをアベックと言いそうになることを一番注意している今日この頃。