ヒッソリと創立110周年!スモールカーのスペシャリスト「ダイハツ」の名車・珍車を2分で振り返る!

ダイハツが2017年3月1日に創立110周年を迎えましたが、皆さんはご存知でしたか?今回は、自戒とダイハツへの敬意を込めて、スモールカーに情熱を注ぎ続ける同社の名車・珍車を駆け足で振り返ってみましょう。

創立110周年のスローガンは……

その前に、同社が創立110周年を記念して発表した新スローガン、「Light you up」について。「Light」には、「光」「軽やかさ」の2つの意味を持たせています。

ダイハツが放つ「光」は、ユーザーひとりひとりを照らし、きめ細やかな商品やサービスを実現することで、輝いたライフスタイルを提供します。そして、暮らしや環境への負担が少ないスモールカーで「軽やか」な気持ちを提供します。

この2つのミッションに今後も変わらずに取り組み続けることを決意して、その想いを新たなスローガンとして表現されました。

1907年創立!歴史では何処にも負けない!

創立110周年の話題ですから、ダイハツの創業についてもご紹介します。上の画像は公式サイトのキャプチャー。それによりますと……

起源は明治40年(1907年)。当時輸入に頼っていた発動機、すなわちエンジンを国産化すべく、当時の大阪高等工業学校(現在の大阪大学工学部)の学者や技術者が中心となり、大阪で「発動機製造株式会社」を興しました。吸気ガス発動機から始まり、小型ディーゼルエンジンなどを開発、生産したほか、当時は鉄道車両用機器なども製造していました。

日本の近代工業化が進む中、自分たちの手で発動機を作ろう、日本の産業に貢献しようという学者や技術者の熱い思いが、現在のダイハツの礎となっています。

ダイハツは、日本の近代化という当時の社会命題を真正面から受け止めて立ち上げられた会社なのです。その後、エンジンメーカーから自動車メーカーへと成長して行きました。

ダイハツと言えばミゼット!

さて、ここからは名車・珍車紹介。

最初はミゼット!1957年8月に誕生した同車は、1960年代の軽三輪ブームを巻き起こした、昭和を代表する名車と言えましょう。小回りがきき取り扱いが便利な”街のヘリコプター”として大好評でした。

タイトル画像(記事冒頭)に掲載したのは、1957年~1959年まで生産された初期のDKA型。エンジンは強制空冷2ストローク単気筒、総排気量249cc。乗車定員1名、シンプルなバーハンドルを装備しており、ルーフとドライバー背後は幌、サイドのドアすらないシンプルな車両でした。

上の画像は1959年から生産が開始されたDSA型。サイドにドアを装備しており、エンジンも出力アップされていました。

コチラは1962~1972年(販売最終年)まで生産されたMP5型。セパレートシートが装備され、乗車定員は2名へと増やされ、ハンドルは乗用車的に”ゴージャスな”丸ハンドルを装備。ルーフもボディと一体化されています。分離給油化も果たしており、時代に即して進化を遂げていました。

1996年4月には、リバイバル・モデルといえる「ミゼットII」がリリースされました。

ちなみに初代ミゼットが登場した1957年は同社の創業50周年にあたる年。その記念すべき年に時代を席巻するスモールカーをリリースしたのですから、きっとダイハツはスモールカーに愛されているのでしょう。

スポーツカーだってファミリーを意識!

続いてご紹介するのは「コンパーノ・スパイダー」。1964年に開催された第11回東京モーターショーに出品され、翌1965年4月に市販化された、乗車定員4名の”スポーティなファミリーカー”です。

当時のダイハツはイタリアンデザインを採用しており、本車両もそれに則った素敵なエクステリアなのですが、それでも”ファミリーカー”を意識しているのがダイハツの真骨頂と言えましょう。

「コンパーノ・スパイダー」のベースとされたのは、同社初の乗用車として1963年にリリースした「コンパーノ」。イタリアのカーデザイナー”ヴィニヤーレ”にデザインを委託したモデルでした。

セダン、スパイダー、バン、ピックアップと、ボディバリエーションは豊富でした。

チャレンジングなモデルでも「軽」!

若い人はご存知ないかも知れませんが、ダイハツは、こんな遊び心溢れる”軽”をラインアップする、チャレンジングなメーカーでもあります。1970年4月に発売が開始された「フェロー・バギー」。

多様化する軽自動車需要に対して、レジャー時代のパーソナルビークルから商用にまで対応できる1台として企画されたモデルです。

最大の魅力は、ユーモラスのデザインながら見紛うことなきバギィスタイルのエクステリア!オールプラスチック(FRP製)ボディを採用しています。

乗車定員2名、セパレートタイプのシートを採用。フロントウィンドウは可倒式であり、天井には着脱可能な幌を採用していました。

ちなみに、本車両の車名「フェロー・バギー」の「フェロー」というのは、ベースモデルの名称。1966年に”軽自動車の決定版”と銘打って市販されたダイハツの軽自動車参入第1号モデルが「フェロー」です。プリズムカットと言われるエッヂの効いたデザインを採用、乗車定員は4名でした。

「フェロー・バギー」は、この「フェロー」のピックアップ・バージョンがベースにされていました。

小型車でも世界初のチャレンジ!

軽三輪・軽自動車で躍進したダイハツですが、小型車でも世界初の快挙を成し遂げています。

それが1983年9月に発売が開始された「シャレード ターボ」。世界初の3気筒リッターターボモデルとして歴史に名を残しています。

そのベースとされたのは、「広くて小さい快適な経済車」としてリリースされた「シャレード」。

このエンジンも当時のダイハツのリリースによると、「常識を破った世界初の4サイクル3気筒1,000ccバランスエンジン」であったと言います。”バランスエンジン”というのは、バランサーシャフトを装備している、という意味でしょう。

「コペン」は新しいダイハツの象徴!

2002年6月に登場した「コペン」は、モデルチェンジを経て、今なお同社のラインアップに鎮座する軽オープンの名車であり、今や同社の象徴と言えましょう。当時のリリースには

「ACTIVE TOP COMPACTOPEN」をコンセプトに、誰もが気軽に楽しめる本格的オープン・スポーツカーとして開発。ワクワクするような『持つ悦び』と、クルマを『操る楽しさ』を感じられるスポーツカーとして提案。クルマの運転を楽しみたいパーソナルユース中心のユーザーをターゲットに、新たな需要を喚起する。

とあります。

この小さなボディで、確かに、それを実現していますね!

2014年6月にはフルモデルチェンジを受けました。初代の丸みを帯びた可愛らしいデザインから、時代に即したアグレッシブなエクステリアへと変更されましたが、その魅力は増すばかりです!

ワクワクするモデルを作り続けてください!

創業110周年という記念すべき出来事を、ほぼ告知すら行っていないと思われる、実に謙虚なダイハツ。今回は、同社がこれまで発売してきた名車・珍車を勝手にセレクト、振り返ってみました。

いつの時代にも、真摯にコンパクトカーに向き合い、実用性や楽しさを追究してきた姿が、なんとなく浮かび上がってきましたね。

本来であれば、筆者の大好物である「オート三輪」や「ハロー」や商用車「ハイゼット」などを含めて、もっともっと紹介したかったのですが、写真の権利や文字数の関係上、割愛させていただきました。

これからもダイハツには、ワクワクするモデルを作り続けてほしいと願う筆者です。

参考-ダイハツ
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。