ヨーロッパで誕生したレンタカーに続く新たな自動車サービス「カーシェアリング」。
カーシェアサービスの領域ではタイムズが最大手だが、将来の中核事業と位置づけるオートモーティブ領域の新事業として、IT業界大手のDeNAが個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」の提供を2015年9月9日(水)より開始した。
“乗ってみたい”に出会えるカーシェアアプリ
「”乗ってみたい”に出会えるカーシェアアプリ」をテーマとする「Anyca(エニカ)」は、自動車を使わない間は使いたい人にシェアしたい「オーナー」と、必要な時に好みのクルマを使いたい「ドライバー」をマッチングする、新しいカーシェアサービスだ。
スマートフォンを用いた手続きでカーシェアが可能であり、また、安心して安全に利用できるよう、万一の事故に備えた1日単位の自動車保険への加入がワンストップで行える仕組みをはじめ、個人認証や決済システム、カスタマーサポートなどのシステムやルールを構築している。
また、リピート時などの車両の引き渡しをより便利にするために、スマートフォンでドアの解錠・施錠ができる「スマートキー」を開発中で、2015年10月頃から利用者へのトライアルとして無料レンタルを実施する予定とのこと。
「Anyca」安全・安心への取り組み
万一の事故に備えた1日単位の自動車保険への加入でドライバーもオーナーも安心してカーシェアリングができ、加入の際もアプリ上でワンストップで行える。また、「Anyca」のドライバーは、この保険に加入して自動車を利用するため、万一の事故にも保険のプロによって24時間365日のサポートが受けられる。
さらにドライバー登録の際には、運転免許証、電話番号、クレジットカードなどで個人認証を行う。
ドライバー、オーナーの評価&レビュー機能
ドライバーとオーナーは「Anyca」で1回以上カーシェアを利用している場合、過去の評価とレビューが記録に残る。利用するクルマを検討する際、また、車両をシェアするか判断する際の参考役立つとのこと。しかし、これに関しては誹謗中傷などのフィルタリングや、レビューの精度にもよるので、やや懐疑的になってしまう。
決済は全てクレジットカード
登録したクレジットカードで決済するシステムのため、直接の現金受け渡しはせずにサービスを利用できる。
料金は「Anyca」からオーナーの銀行口座へ振り込まれる。
スマホでドアの解錠・施錠ができる
「Anyca」では、現在「スマートキー」機能を搭載した専用のハードウェアデバイスを開発中で、2015年10月頃を目処に一部のオーナーへトライアルとして無料レンタルを開始する予定。
ドライバーは、「Anyca」アプリを用いて、この「スマートキー」デバイスを取付けたと車両と通信すると、車両のドアの解錠・施錠を行うことが可能となる。これにより、一層便利にサービスを利用できるようになる。
https://youtu.be/dvPrwUNBDYA
現在、利用可能な車両は国産車や輸入車をはじめ、旧車やスポーツカー、痛車など個性的なものまで様々で、東京都を中心に200台以上が登録されている。また、その日の気分やシチュエーションに合わせた選択が可能となっている。
「Anyca」はカーシェアリングサービスの新定番となるか。筆者も登録して、使い勝手を確かめてみようと思う。
iPhone向けアプリ
https://itunes.apple.com/jp/app/anyca/id982410763?mt=8
Android端末向けアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.dena.ride
参考 – PR TIMES