2人乗りの3輪エコカー「E 1A」が今後のアメ車の有り様を変える!?

アメリカ製のクルマ、いわゆる”アメ車”というと、V10やV8気筒の大排気量エンジンを搭載し、ボディも超巨大というイメージが強いですよね。ところが、最近”メイド・インUSA”を売りにしつつも、コンパクトなボディの3輪カー、しかもエンジンの排気量がなんと90ccというクルマが世に出ようとしています。

アリゾナを拠点とするスタートアップ企業、Elio Motorsが開発している「E 1A」がそれです。ご覧の通り、フロント2輪・リヤ1輪を採用した細長いボディを持つクルマで、前にドライバー、後ろにパッセンジャーの計2名の乗車が可能。「100%アメリカ製」を売り文句にしていますが、ちょっと今までのアメ車とは違うイメージのクルマです。

渋滞や排気ガス排出の軽減を狙う

エンジンは水冷3気筒で、排気量は前述の通り90cc…まるで原付バイク並みです。それでも、街中をそこそこ走れる秘密は、エアロダイナニズムに優れたボディ形状。非力なエンジンでも、抜群の空力特性によりキビキビと走ります。

渋滞や排気ガス問題のため

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でも、なぜ広大な土地があるアメリカで、こんな小さいクルマを作ろうとしているのでしょうか? それは主に、都市部での渋滞や排気ガス問題のためです。クルマ社会のアメリカでは、特に都市部の渋滞は深刻です。たとえば、西海岸のロサンゼルスでは、朝夕のラッシュアワーでは片側4〜5車線もあるフリーウェイがクルマでビッシリ。ひどい時は、ピクリとも動かないことも多いんです。

そこで、コンパクトな2人乗りカー。通勤時にクルマに乗る人数は、ほとんど1〜2人ですし、車体が小さければ渋滞解消に貢献できます。しかも、排気量が小さいから、排気ガスも少なくなる。いわゆる、シティコミューターとしてこの3輪カーは開発されているのです。

約33億円の資金を獲得!

実は、このクルマを開発するためにElio Motorsは、2015年にクラウドファンディングサイト『StartEngine』で2,700万ドル(約33億円)の資金調達を受けました。かなり巨額ですよね! それだけ、アメリカ国内でも注目度が高いと言えるでしょう。

「安い・小さい・エコ」の三拍子が揃った「E 1A」

その資金を基に、2016年中の発売を目指して現在開発中なのがこのクルマです。販売予定価格は、なんと6,800ドル(約68万8,000円)。100万円を切る値段…日本の軽自動車より安いですよね。

「安い・小さい・エコ」の三拍子が揃った「E 1A」、果たして21世紀のアメ車の代表格になるのでしょうか?

参考:Elio Motors

平塚直樹

平塚直樹

バイクやクルマ系雑誌の編集を経て、フリーライターに。最近は、チャリから宇宙ロケットのネタまで幅広く執筆中。愛車は隼。最新テクノロジーと映画、猫好き。