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賞金総額30億円!? スズキが月面レース参戦チームへの技術支援の検討を発表!

賞金総額30億円!? スズキが月面レース参戦チームへの技術支援の検討を発表!

レースと聞いたら何を思い浮かべますか? ”MotoGP”や”F1″、”ダカール・ラリー”なんてのもありますね。今回スズキが技術支援の検討を発表したのは、ナント「ロボット月面探査レース」への参加チーム! タイトル画像が、そのロボット探査機(ローバー)です。

 

ロボット月面探査レースとは

スズキは、世界初となるロボット月面探査レース”Google Lunar XPRIZE(グーグル・ルナ・エックスプライズ)”への参加チーム”HAKUTO”が制作するローバーへの技術支援を検討するのですが、そもそも”Google Lunar XPRIZE”って何なのでしょうか?

 

賞金総額30億円!? スズキが月面レース参戦チームへの技術支援の検討を発表!

主催者はアメリカの民間組織”XPRIZE財団”。「科学における競争により、劇的な変化を生み出す原動力となる」ことを目的としており、過去には民間初の有人弾道宇宙飛行の競技を主催しています。

この”XPRIZE財団”が企画した月面探査レースのスポンサーが、”Google”というわけです。

競技は2007年9月にアメリカで始められており、期間は2016年12月31日まで。それまでに規定条件をクリアしたチームに優勝賞金2,000万ドル(約20億円!)が与えられます。規定の条件とは、2016年12月31日までに…

  • 純民間の開発による無人探査機を月面に着陸させる
  • 着陸した地点から500m以上走行する
  • 指定された高解像度の画像、動画、データを地球に送信する

となっています。このミッションを達成する早さを競うワケです。優勝チームの次にミッションを成功させると準優勝、賞金は500万ドル(約5億円!)です。

 

“HAKUTO”のローバーは中間賞を受賞していた!

賞金総額30億円!? スズキが月面レース参戦チームへの技術支援の検討を発表!

優勝・準優勝以外にも、宇宙空間でも問題なく性能を発揮できると証明されたハードウェアとソフトウェアを表彰する”中間賞”が設定されており、今回スズキが技術支援することになった”HAKUTO”のローバーは、月面ローバーの性能を評価する「モビリティ」部門で見事に中間賞を受賞しています。写真は中間賞を受賞したプレフライトモデル、デュアルローバーの「Moonraker」と「Tetris」です。

「Moonraker」は、W480×D600×H540mm、重量は10kg。「Tetris」はW270×D540×H210mm、重量は2kg。両車はテザー(細いロープ)で結合され、デュアルローバーによって月面を探査します。軽量化が重要課題であるため、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)をボディなどに多用しています。この辺りはレース会場が月面であっても、地球上と同じなのですね。

 

スズキによる技術支援

打ち上げ費用に直結するローバーの軽量化、パウダー状の砂で覆われた月の表面をスリップすることなく、確実に走行できる走破性が大きな課題となります。スズキは、軽量化技術やトラクション制御技術など、小さなクルマづくりや四輪駆動車の開発で培ってきた技術の活用を検討し、”HAKUTO”のミッションを支援する予定です。

 

打ち上げは2016年後半

賞金総額30億円!? スズキが月面レース参戦チームへの技術支援の検討を発表!

“HAKUTO”のプレスリリースによると、打ち上げは2016年後半。アメリカの”アストロボティック・テクノロジー”により、打ち上げられます。それまでにスズキが培ってきた技術の支援を受けて、”HAKUTO”のローバーが更に高性能化されることに期待しましょう!

 

参照:スズキHAKUTOXPRIZEGoogle Lunar XPRIZE

Writer: Reggy

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