スーパーカーブームの火付け役!「ロータス・ヨーロッパ」を紹介

「ロータス・ヨーロッパ」という名前を聞いて反応してしまった方は、間違いなく40代以上のおっさん、スーパーカーブームを体験している世代であろう。「ロータス・ヨーロッパ」はスーパーカーブームの火付け役とも言えるマンガ『サーキットの狼』の主人公、風吹裕也の愛車である。非力なエンジンながら、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェといった強豪マシンををぶっちぎる様は、実に痛快だったものだ。今回は、そんな「ロータス・ヨーロッパ」について語ってみよう。

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ロータス初のミッドシップエンジン搭載カーだ!

ロータス・ヨーロッパは、イギリスの自動車メーカーで、F1などでも知られるロータスが1966年から1975年まで製造していたスポーツカーのことである。ロータス初のミッドシップエンジンを搭載したことでも知られる。開発されたコンセプトは…「軽量かつ庶民にも手の届くスポーツカーとして廉価であること」である。コンセプトを元にした様々な工夫が盛り込まれている点にも注目したい。

例えば当時としては最先端であるFRPボディを採用し、優秀な空力フォルムを用いるなど、最新技術を盛り込んだ反面、ウインドウは固定式で、内装もカーペットや遮音材類は採用しておらず、パワートレイン関係は「ルノー・16」からの流用するなど、コストダウンの面でも考慮された作りとなっていた。エンジンは水冷式直列4気筒OHVエンジン、排気量1.5Lで82馬力。車体重量は610kgと非常に軽量だった。これがシリーズ1と呼ばれるタイプである。

シリーズ2で快適性が増す

スーパーカーブームの火付け役!ロータスヨーロッパを紹介

1968年に登場した”シリーズ2″は快適性度外視のシリーズ1に比べ、窓は電動モーターによる可動式になり、シートもバケットシートに、ラジオも標準装備されるなど快適装備に気を配られている。その分、車重は50kgほど増加している。

ツインカムは名前の通りツインカムユニットを搭載した

スーパーカーブームの火付け役!ロータスヨーロッパを紹介

1971年になるとツインカムというバージョンが登場した。名前の通り、ツインカムユニットを搭載したエンジン改良バージョンである。フォード製のエンジンにDOHCヘッドを組み合わせ、105馬力までパワーアップを遂げた。また、ボディもアメリカの安全基準に対処すべく、後方視野改善のためバーティカルフィンが低く改善されている。出力向上のため、燃費が悪くなり、燃料タンクもツインタンクへと変更。32Lから57Lにまで増加した。車重はシリーズ1から比べると、100kg増の711kgとなった。

風吹裕也の愛車は最終型のスペシャルだ

スーパーカーブームの火付け役!ロータスヨーロッパを紹介

1972年に登場した最終型である”スペシャル”ではツインカムエンジンをよりチューンした通称ビッグバルブと呼ばれる物に変更された。インテークバルブが大型化され、圧縮比も高められた結果、最高出力は126馬力にまでパワーアップに成功している。トランスミッションも5段MTがオプション設定されるようになった。なお、上記した風吹裕也の愛車は、このスペシャルである。

「ヨーロッパ」の名を冠していないヨーロッパも存在する

ヨーロッパの名前こそ冠されてはいないが、紛れもなくロータス・ヨーロッパ “シリーズ1″をベースにしたレース仕様が、ロータス47である。小排気量ながら驚異的に軽量なボディを生かし、1969年の日本グランプリに出場し、クラス優勝も果たしている。その後も開発は進められ、シャシーに改良を受けたり、大排気量V型8気筒エンジンを搭載したモデルなどが誕生した。

2006年にロータスヨーロッパが復活?

廉価なスポーツカーとして開発されたロータスヨーロッパだが、1975年に生産が終了された。計9230台が世に送り出されたと言われている。ただし、2006年にはヨーロッパSの名を冠した新シリーズが加わっているが、その形状には「ロータス・ヨーロッパ」の面影は残されていない。「ビジネスクラスGT」として位置づけられているようだ。

ロータスヨーロッパの現状は?

『サーキットの狼』の主人公マシンとして人気の高いモデルだけに、未だに固定ファンの多いロータスヨーロッパ。中古市場では300万〜ASKといった感じで推移している。恐らく、今後、価値が下がることはないだろう。『サーキットの狼』よろしく、ロータスヨーロッパを駆って公道レースに興じたいという、おっさんファンも多いと思うが、やはり値段はそれなりである。

維持費のことを考えるなら、購入にはそれなりの覚悟が必要になると思われる。それでも若き日の情熱を取り戻したいという方は、ぜひともロータスヨーロッパスペシャルを駆って(買って)みてほしい。

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センカクダイバー

センカクダイバー

悲運の元パチンコ・パチスロライター。ベスパ歴27年、ミニクーパー歴2年のモッズ系猛禽類。旧車を好むクセに機械イジりや整備はサッパリというご都合主義者。