「世界中で大人気!」という程ではありませんが、少なくとも日本では着実に生息数が増加している日産のEV「リーフ」。ゼロエミッション・ビークルとして、着実にその地位を固めていますが……
なんと、その「リーフ」でラリーに参戦したツワモノがいたというのです!
日産「リーフ」でラリーに参戦!
それがコチラ!日産「リーフAT-EV」と名付けられた1台。車名の”AT”はオートマチックの略ではなくて、”All Terrain”の頭文字です。
製作したのはスコットランドに本拠地を置く、2010年に設立されたEV推進団体”Plug in Adventure”です。
続いて、「リーフAT-EV」が参戦予定の”モンゴルラリー”についてご紹介します。
モンゴルラリーとは
今回「リーフAT-EV」が参戦するのは”モンゴルラリー”。多くの方がご存知の”ラリー・モンゴリア(旧ラリーレイド・モンゴル)”ではありません。
2004年に始まった”モンゴルラリー”はタイムレースではなく、かつてのパリダカールのような、本当の冒険ラリー。ヨーロッパから、山々や砂漠を抜けて、10,000マイルをモンゴルまで走破します。四輪参加車両の排気量は1,000cc、二輪は125ccまで。二輪はスクーターでの参加が促されています!これによりルートは過酷になり、冒険を促す仕組みなのです。
また参加者はチャリティとして、1,000ポンドを提供することが求められます。
日産「リーフAT-EV」のディテール
さて、(残念ながら、あまり詳しく明らかにされていませんが)車両のディテールをご紹介しましょう。
ベースとされたのは「リーフ」の30kWh大容量駆動用バッテリー搭載車です。
“Speedline”のSL2 Marmoraホイールに”Maxsport”RB3ナロータイヤを装着。足回りにもプレート補強が施されています。
ブレーキラインも強化タイプに変更されており、マッドフラップが追加装備されています。アルミ製サンプガードも搭載されています。
荷物を積載するため、ルーフラックを装備しており、その前方には”Lazer”のTriple-R16 LEDライトを搭載しています。
残念ながら画像はありませんが、インテリアにも手が施されています。
と言っても、メインは長距離走行での快適性と軽量化が目的。リアシートとリア用シートベルト関連パーツは全て取り外され、そこは荷室とされました。32kgの軽量化を果たしています。
一方、ドライバー&パッセンジャーシートは全くノーマルのまま、フロアにゴム製マットが置かれただけだそうです。
作業そのものは、イギリスの大手チューナー”RMLグループ”の手で行われました。
こうして完成した「リーフ AT-EV」だが、気になるのは航続距離と充電の問題。スタートからヨーロッパを抜けるまでは急速充電施設を利用する予定であり、その後は(恐らく)サポートカーから充電するのではないかと思われます。そこは少し残念……。
それでも「リーフ」でのモンゴルラリー参戦には、充分に価値があると思います。是非、完走を果たして欲しいものですね!