バックヤードビルダーに朗報!NTNの新インホイールモータは既存の足周りに搭載できるぞ!

“コンバートEV”ってご存知ですか? 一般的な自動車のエンジンを電動モータに替えたうえでバッテリーを搭載した、改造EV(電気自動車)のことです。そんなコンバートEVの製作を目論むバックヤードビルダーに朗報です! 既存のサスペンション仕様を変更せずに搭載できる可能性を持ったインホイールモータが開発中なのです。

インホイールモータって何?

それが今日ご紹介する、日本のベアリング大手”NTN”が開発している新インホイールモータ(上記画像)。ところでインホイールモータって、そもそも何でしたっけ?

“NTN”に教えてもらいました。

ホイール内に配置される電動モータのことです。車内空間の有効活用につながるうえ、車輪ごとにトルク制御が可能なため走行性能が向上するので、今後採用の拡大が期待されるEVの新しい駆動方式です。当社のインホイールモータは軽量であると評価されていましたが、既存車両のサスペンション仕様変更が必要であることが課題でした。

とのこと。

新開発のインホールモータ

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そこで開発されたのが「新インホイールモータ」。平行軸歯車式減速機の採用により、従来品と比較して小型・軽量化を実現しています。上の図から分かるように、車輪軸に対してモータ軸をオフセットする構造を採用しているのがポイントです(既存インホイールモータは、車輪軸とモータ軸が同軸上にあった)。これによりインホイールモータ部分の厚みを減らすことができ、17インチホイールの幅の中に収めることができるようになった、というワケ。

何がスゴイの?

それで何が凄いのかと言うと、既存のサスペンション構造を変更することなくインホイールモータを搭載できる、ということ。この新インホイールモータが手に入れば、バックヤードビルダーも比較的容易にコンバートEV製作に挑めるのです!

この新インホイールモータは上記写真左のコンバートEV車両に実装されています。その車両は、伊勢志摩サミット応援のため、三重県に3台・桑名市に2台が貸し出され、その期間中限定で関連業務に使われます。ちなみにベース車はスズキ「スプラッシュ」だそうです。

また、このコンバートEVには、駆動輪(前二輪)にインホイールモータが搭載されます。モータ出力は30kWなので、二つで60kW。小型乗用車の一般的な出力と言えます。容量16.5kWhのリチウムイオンバッテリーとの組み合わせということで、走行性能は充分でしょう。

当然のことながら、”NTN”がビジネス対象とするのは、まずは自動車メーカー。すぐに私たち一般人に手が届くということはありません。が、量産化が実現すれば、汎用品への展開が期待できます。そんな日が来て、ビルダーさんがコンバートEV製作に続々と挑戦してくれたらと思うと、ワクワクして来ました!

参考 – NTN

Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。