普通免許であってもバスサイズのクルマを運転する方法がある。
「バスの運転手さんになる!」と言っていた大人にとって、それは魅力的な響きだろう。
本当に普通免許で大丈夫なのか!?
普通免許で運転できるクルマは、車両重量5t未満、最大積載量3t未満、乗車定員10名以下。平成19年以前に免許を取得していれば、車両重量8t未満、最大積載量5t未満の中型車が運転できる。
面白いことに、免許区分ではクルマのサイズ制限がないので、重さなどで上記条件を満たせば、国内の道路を許可なく走れるサイズ、全長12m×全幅2.5m×全高3.8mまでのクルマが運転できるのだ!
しかし、そんなクルマは少ない。重量・積載量が小さく、大きいボディサイズだと、大体が乗車定員11名以上。実はココがネックになっている。サイズだけでいえば、相当大きなクルマを運転できる普通免許なのに…。
そこで、登場するのがキャンピングカー!
キャンピングカーの世界ではマイクロバスをベースにした”バスコン”と呼ばれるカテゴリーがある。架装時に乗車定員を変更して、特種車両の8ナンバー登録をしているので、大きさはマイクロバスサイズだが、乗車定員は10名以下。もちろん普通免許で運転できる。
大きなクルマに乗っていると、特種な免許がいると思っている人は多く、大型キャンピングカーのオーナーはいつも「大型免許持っているんですか?」と聞かれている。
マイクロバスベース以外にも、北米ドラマなどにしばしば登場する、”クラスA”と呼ばれる大型キャンピングカーも、車両重量さえクリアすれば普通免許で大丈夫。
今ある免許で乗れる大型キャンピングカーという選択。早速、大きなクルマで悠々と走る自分の姿を想像した人もいるのでは。
Writer:
渡辺圭史