雪道で性能を発揮するスタッドレスタイヤ。
いつ雪が降ってきても、または雪道に遭遇しても大丈夫なように、冬場は履き替える方がほとんどだと思いますが、そのまま冬が過ぎても履き続け、1年で使い切るような方もいるようです。
ゲリラ豪雨などが発生しやすいこれからの季節、とても危険なので、今回は注意喚起を込めてご紹介いたします。
山形県内での調査で履き続けている方は2.5%も!
JAF山形支部は、6月の1か月間、ロードサービス救援作業を実施した車両678台を対象に、タイヤの使用状況についての調査を行いました。結果は以下の通りです。
<タイヤ装着調査結果>
・ノーマルタイヤ(夏用タイヤ)装着:661台(97.5%)
・スタッドレスタイヤ装着:17台(2.5%)
<雪のない時期にスタッドレスタイヤを装着している理由>
・冬タイヤとしては使わず履きつぶす:14件(82.4%)
・交換が面倒、暇がない:2件(11.8%)
・その他(車検の為):1件(5.9%)
「道路に雪がなくなったらノーマルタイヤ(夏用タイヤ)に交換する」という本来の方法でクルマを使用している方が大半でしたが、スタッドレスタイヤを冬から使用し続けている車両が17台あり、その8割以上は夏場のそのままスタッドレスタイヤを履き続ける「履きつぶし使用」でした。
なぜ雪道以外でのスタッドレスタイヤは危ないのか?
スタッドレスタイヤは「低温下でも硬くならない」、「接地面にサイプ(細かい切れ込み)がある」などが特徴の氷雪路用タイヤです。氷雪路走行では制動能力やグリップ力が高いものの、雪のない路面ではそのやわらかいゴム質の影響でノーマルタイヤに比べ制動能力や旋回能力が低下します。
特に雨天時は法律で基準値内とされる磨耗度であっても速度が上がるにつれてハイドロプレーニング現象が発生しやすくなると考えられます。
ハイドロプレーニング現象とは?
タイヤと路面の間に水が入り込み、タイヤが路面に接触しなくなることで、車が水の上を滑り、ブレーキやハンドル操作が利かなくなる現象。スピンなどを起こす危険性が高いのです。
これからの季節は台風、突然の集中豪雨などで濡れた路面を走行する場面が多くなります。
夏用として使用可とされる摩耗度のスタッドレスタイヤであっても、タイヤの特性などをよく理解した上で、速度を抑えたり、早めのブレーキ操作を心がけたりするなど、天候・気温・路面状況に応じた安全な運転を心がけてください。
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参考 – PR TIMES 画像 – Flickr : State Farm、Dwilliams851