完成車検査工程で”すったもんだ”した2017年の日産。それは大変残念な事実として認識して、必ず正して欲しいものですが……
2017年に日産が発表したモデルの数々は、それに反比例して、EV路線で快進撃した1年でありました。
QX50コンセプト→QX50の市販化!
日産の2017年は、1月に開催された北米国際自動車ショーで発表したインフィニティの次世代中型プレミアムSUVのコンセプトモデル「QX50」で幕を開けました。
そしてその市販バージョンは……
秋開催のロサンゼルスオートショーにて、世界初の量産VCターボエンジン搭載車として世界初公開されました。
当サイトでは、同車の再注目ポイントであるVCターボエンジンの圧縮比が変わる仕組みについて、詳しくご紹介しています。
次世代セダンのデザインはコレ!
「QX50コンセプト」と同じ”デトロイト”で発表された、将来のセダンにおけるデザインの方向性を示すモデルとして発表されたコンセプトカーが「Vmotion2.0」。
こうして見ると大して面白くもないのですが……
パカ~っとドアが前後に開くのだそうです。
詳細は過去記事に譲りますが、「ニッサン・インテリジェント・モビリティ」技術を搭載している点も、注目に値するコンセプトカーでした。
そうそう、2017年には日産が誇るスポーツセダン「スカイライン」の発売開始から60周年という節目を迎えていました。
注目モデルの登場はありませんでしたが、大きなトピックですので掲載しておきます。
秀逸なデザインに注目!
インフィニティのデザインへのパッションと、高いクラフトマンシップを表現するコンセプトカーが「Prototype 9」。
日本の職人の手によるクラシカルなエクステリアとは対照的に、その中身は最先端のEVであり、プロトタイプのバッテリー&モーターを搭載している、と話題になりました。
リーフが遂にモデルチェンジ!
新型「日産リーフ」は、ゼロ・エミッションである事に加え、電動パワートレインならではのパワフルな加速、そして低重心を活かした軽快なハンドリングを実現。さらに進化した自動運転技術を始めとする先進技術を合わせ持つ、「技術の日産」の粋を結集したクルマとして開発されました。
航続距離が約400kmへと大幅に延長されており、最新の自動運転技術を活用した「プロパイロット パーキング」や「e-Pedal」を搭載。
世界が本格的なEVの時代へ動き出した今、日産のゼロ・エミッションのリーダーシップをより強固なものに進化させ、今後の日産のコアとなる実力を持ったクルマ、として発表されました。
東京モーターショーはEV路線!
そして東京モーターショーでは、100%電気自動車のクロスオーバーコンセプトカー「NISSAN IMx」がワールドプレミアされました!
コンセプトは「Together we ride」。「ニッサン IMx」は、意のままに操る喜びと、今までになかった移動の楽しさを提供し、クルマと過ごすあなたの生活をもっと充実したものに変える、身近で頼りになるパートナー。パワートレインは、高出力モーター2基を前後に搭載したツインモーター4WDを採用しており、最高出力は320kW / 700Nmを発生する、と発表されました。
そして……「SERENA e-POWER」も世界初公開されました!「e-POWER」とは、日産が「ノート」に初搭載して”新しい電動パワートレイン”として熱心にプロモーションした結果、大好評を博したパワートレインのこと。
「e-POWER」はガソリンエンジンとモーターを融合した新しいパワーユニットのことです。ガソリンエンジンを搭載しているのですが、そのエンジンは発電機。発電した電気で走行します。「リーフ」にも搭載している大出力モーターのみで100%駆動します。
ということで、日産では「電気自動車」と称してはいるものの、「e-POWER」はシリーズ式ハイブリッドと断言して良いと筆者は思うわけですが、日産の主張は日産の主張。それでよしとしましょう!
両車の詳細は、東京モーターショーのレビュー記事にてご紹介していますので、詳細はソチラをご覧くださいね!
日産の2017年はEV路線を邁進した1年でした!
いかがでしたでしょうか?世界初の量産VCターボエンジンなどの例外はありましたが、非常にざっくり言ってしまえば、日産の2017年はEV路線を邁進した1年、とまとめて良いでしょう。このEV路線が吉とでるか凶とでるか……楽しみでもあり、恐ろしくもあります。
2018年には、もう少し遊び心のあるクルマの登場に期待したい筆者です。