1977年に公開されたアクション・コメディ映画『トランザム7000(原題:Smokey and the Bandit)』に登場した、1977年式のポンティアック・ファイアバードの最上級グレードである「トランザム」。いかつい4灯フロントマスク、通称「イーグルマスク」に加え、ボンネットに威風堂々と舞う火の鳥マークが当時のアメリカの青年のハートを鷲掴みにしました。日本でも、アメリカン・マッスルカー好きの間で、未だに人気の高いモデルです。
「カマロSS」をベースしたコンプリートカー「トランザム・バンディット」
そんな名車が40年ぶりにNYにて復活を遂げました。それが「トランザム・バンディット」になります。製作したのはTrans Am WorldWide社。この「トランザム・バンディット」は、一から製作されたクルマではなく、GM「カマロSS」をベースしたコンプリートカーなんですね。
V8エンジン+スーパーチャージャーで840馬力を叩き出す
搭載されるエンジンは、GMパフォーマンス製454キュービックインチ(7.4L) V8エンジン「LSX」に、2.9Lツインスクロールスーパーチャージャーを加え、840馬力というビッグパワーを発揮します。ミッションには強化されたATか6速MTが設定されます。
当時の「トランザム」のプロポーションを見事に再現
ボディは、当時の「トランザム」のプロポーションを見事に「カマロSS」で再現しています。もちろん、オリジナルの「トランザム」同様にTバールーフになっています。
バンディットのイラストが至る所に描かれている
インテリアに関してはベース車輛となった「カマロSS」を基本としていますが、ドアの内張りに火の鳥が描かれていたり、映画『トランザム7000』の主人公、バート・レイノルズ扮する伝説のトラッカー・バンディットのイラストが至る所に描かれています。
価格は11万5,000ドル(約1,300万円)
気になる価格は11万5,000ドル、約1,300万です。Trans Am WorldWide社は、予算やベースモデルに合わせた様々なトランザムを製作していますが、今回紹介した「バンディット」は77台限定生産で、公式サイトではすでにSOLD OUTになっていました。
それでは「トランザム・バンディット」のプロモーション動画をご覧下さい。
いかがだったでしょうか? 「トランザム・バンディット」の勇姿が堪能できたことと思います。しかし、11万5,000ドルのクルマが、77台すべて完売してしまうのだから、映画『トランザム7000』の人気の高さが伺えますね。
参考 – Transamdepot.com、Youtube : トランザム7000 – 予告編、Burt Reynolds Introduces the NEW Bandit Trans Am