今年の夏は田舎に行ってみよう【for Rideコラム】

日本のほとんどは四季を持つ。そしてそれぞれの季節を天候、景色、匂いなどで感じることができる。

ただ、都会になればなるほどその要素が小さくなる。

都会を離れてあらためて感じるコト

特に夏は都会と田舎の差が極端になる季節だ。特に”におい”が。当たり前のように感じていた裏山の木々の香り、田んぼのあぜ道を歩くたびにカエルの声ととともにあたりを包む用水路のにおい、カンカンの太陽に照らされて乾燥しきったアスファルトや壁のにおい。

田舎の夏は忙しい。裏山では夏に命を懸けたセミたちが大合唱。特に大型のクマゼミの「ワシワシ」という鳴き声は誰だって朝6時には起きてしまう。思わずカブトムシやクワガタやカミキリムシも食料求めて大忙し。田んぼじゃカエルたちが入道雲を見ながら夕立到来を大合唱しながら教えてくれる。とてつもないカミナリと稲妻に怖さを隠して軒下で1時間も我慢すれば、虹というお土産を連れてお日様が戻ってくる。

夏こそ都会を離れてみよう。一日だけでもいい。別に故郷があるかなんて関係ない。できればクマゼミのいる西の方に行ってほしい。高速や国道から一歩離れて小さな港でも見つけたらゆっくり散歩してみよう。泳げる場所なら泳ぐのもいい。湘南の海水浴場が異常だってことがよくわかるだろう。防波堤から底が良く見える海で、ただ単に釣りをする子供たちの真っ黒な顔は結構かっこよく見える。

名もない小高い山を見つけたら早速散策してみよう。セミたちや様々な昆虫たちの気持ち良い騒音が別世界を感じさせてくれる。1分でいいからこの木々の下に座ってみて。ここの主役がよくわかるから。

川をみつけたら迷うことなく裸足になろう。パリパリに焼けた石にちょっと我慢して腰を下ろして足は水の中へ。まだまだ子供のハヤが泳ぎ回りながら近寄ってくるから。

入道雲を毎日のように眺め、麦わら帽子のありがたさが身に染みたあの頃が返ってくるから。

【関連記事】

疲れ果てちまった夜に【for Rideコラム】

新緑と陽射しの力とバイクの上で【for Rideコラム】

木曜日のコーヒー【for Rideコラム】

雨音はショパンのように美しく聞こえない【for Rideコラム】

快適なバイク旅の裏技は、たまにホテルという選択【for Rideコラム】

松並学

松並学

広く、浅く、何にでも興味を持ってしまう老人一歩手前の九州人。カップルのことをアベックと言いそうになることを一番注意している今日この頃。