アメリカの誇り高き法執行官「テキサスレンジャー」とは?

アメリカのテキサス州と聞いて何を想像するだろうか。カウボーイ、その昔石油が採れたところ、NASAの宇宙センターがあるところ、それともブッシュ元大統領親子の故郷、などなど。

テキサス人の郷土愛

アメリカの誇り高き法執行官「テキサスレンジャー」とは?

実はテキサス州はアメリカでもっとも保守的な州と言われていて、善きも悪しきも頑固な人たちが多いらしい。もちろん、現在では仕事や学校の関係で他の州から来ている人も多いのですべての人がそうではないが、代々テキサス州で暮らす”テキサス人”は、伝統を重んじる頑固な人たちという評判をよく耳にする。

確かにテキサス州では色々な場所で当たり前のようにカウボーイハットにウエスタンブーツ姿の人をよく見る。また、アメリカ各州に制定されている州旗や州のマークを他の州よりもはるかに多くの場所で目にする。州のマークをチャームにしてネックレスやイヤリングに付けている人も多い。道路を走っていても州旗が多くのショップの前に掲げられている。

テキサス州は過去200年以上の間に幾つかの紛争や戦争を経験してきた。一時的には独立国として存在したこともある。その都度他の州や国に属することなくテキサスとしてのオリジナルを貫いてきた過去をテキサス人は誇りにしている。

アメリカは各州に別称があり、カリフォルニア州だとその昔金が採れたことから「ゴールデン・ステイツ」、ネバダ州は銀が採れることから「シルバー・ステイツ」、アリゾナ州はグランドキャニオンがあることから「グランドキャニオン・ステイツ」などと、ほとんどの州が州内にある場所や産業、環境などを採用しているが、テキサス州は遠い過去から貫いてきたオリジナルを象徴するように「THE LONE STAR STATE」と呼ばれ真っ白な一つの星が州旗にも採用されている。

もちろんテキサス州の登録車のナンバープレートにも正式に入っている。また、テキサス州には他の州にない少し変わった法執行組織がある。

テキサスレンジャー

アメリカの警察システムは「郡警察」「市警察」「州警察」「連邦捜査局」の4つに大別されるがそれとは別にテキサス州では「テキサスレンジャー」と呼ばれる法執行官が存在する。約200年前の民兵組織から発達したアメリカ最古の州管轄の法執行組織で捜査権や行動が限定されず州内であればどこにでも出向く。メキシコとの国境警備に顔を出すこともある。そのためスペイン語を話すレンジャーも多い。レンジャーには州公安局の捜査官として長年働いた優秀な人のみがなれるため新人でも40歳代以上になってしまう。

制服はなく、装備類はすべて自前で一般的には、白のカウボーイハット、ブーツ、ワイシャツ、ウエスタンジャケット、ジーンズ姿で、ブーツ、白のカウボーイハット、ガンベルトは前任者より引き継ぐ伝統になっている。使用する拳銃は45口径や357マグナムが多いが、いまだにコルトのリボルバーを好むレンジャーもいる。

レンジャーの証バッヂは実物のメキシココインを加工して作られたもので星を丸く囲んだシルバーカラーで必ず胸につけなければいけない。

現在テキサスレンジャーは200人弱しかいなく、欠員が出ない限り補充もおこなわない。決して高給でなくむしろ出費は他の警察官より多いのが現実。ただし名誉的な職業で正義感の強い”テキサス魂”を持っている人として人々の評判はとてもいい。

テキサスレンジャーに代表されるようにやはりテキサス州には伝統や自らの土地を大切に守り、いい意味で頑固な人が多いのは確かである。

そしてこれからもテキサス魂とその誇りは継承されていくのだろう。

【関連記事】

ハーレーブログランキング1位の人気ブロガーにインタビュー!【前編】

新緑と陽射しの力とバイクの上で【for Rideコラム】

無理に無理してブーツを履く美学【for Rideコラム】

木曜日のコーヒー【for Rideコラム】

町は生きている【for Rideコラム】

松並学

松並学

広く、浅く、何にでも興味を持ってしまう老人一歩手前の九州人。カップルのことをアベックと言いそうになることを一番注意している今日この頃。