冬の旅物語【ハーレー乗りのライターが語るコラム】第4話

「予定調和なんてクソくらえ」

1月10日

「朝7時出発」というのが昨夜に飲みながら約束したのですが、言い出しっぺの自分が片付けが遅れ30分遅くなり室戸のキャンプ場を出発。

なぜそんなに早く出発するのか。それは今日の最初の目的地が高知の「ひろめ市場」だからだ。

“日本三大がっかり観光地”で有名なはりまや橋も近いひろめ市場は、何十軒ものお土産屋や飲食店が入っていて、その中でもカツオの塩タタキが有名で連休明けの平日とはいえ油断はできない。何しろいつでも観光客や地元民で満員状態。

たしか数年目に、塩タタキを並ばずに食べられるよう開店直前に行き、すんなり食べるとその後に大行列が出来た記憶もあり、開店早々に行こうということになり7時出発にしたのだ。

がっかり観光地はりまや橋

100キロ弱を一気に走りひろめ市場に到着

張り切って入るとガラガラ状態。ラッキー。これで塩タタキがすんなり食べられると、塩タタキの店の前に行くと…「11時開店」の看板が。

そう、数年前に行ったのは11時開店前。それを忘れて今回は市場が開店する8時を目指して行ってしまったのだ。

カツオの塩タタキにはありつけず…

仕方なく営業している店で腹ごしらえをするのだが、この時点まで、この日に帰る1台と共にしまなみ海道を渡ろうという計画だったが、朝飯から計画通りに行かずに何かモヤモヤしつつ、そう言えばと思い出した。旅に出る前に九州組のひとりが「青島に行きたい」と言っていたことを。

青島とは島民よりも猫の数の方がはるかに多いという猫だらけの愛媛県の島なのだ。

フェリーの発着場へ急ぐも更なる悲劇が…

フェリーの発着場を調べ時間を調べると午後2時に出て4時に戻る丁度良いフェリーがある。ということで関東に戻る仲間を見送ることに。そう大まかな予定しか立てていない旅なんてそんなものだ。

「計画通り、予定通り」も大切だけれどその時の気分を優先させてしまう。贅沢極まりない時間の使い方は旅の中だからこそ出来る。

愛媛のフェリー乗り場までの道を調べると、到着予定時間はなんと2時。そうフェリー出発と同じ時間。いちかばちか、休憩もなしに走り続け、途中悪名高き四国三桁国道も疾走しつつ、トイレも我慢し、ガス欠寸前で致し方なくスタンドに入るとダッシュでトイレに駆け込み、すかさず走り出して出航20分前に到着するという、やるときはやる、いや、走る時は走るのだ。

バイクを停めてフェリーの乗船券を買おうとすると…「今日は風が強くて欠航だよ」

一同「……」

言葉をなくした我ら4人は呆然と愛媛の海を見つめるしか出来なかった。

「今日は風が強いから欠航」悲しいお知らせのフェリーなのです

そう。こんな所も予定調和ではないのだからたまらない。

「どうしようか」

何も決めてないということは何でもできるという日でもある。

「松山の街で飲みまくるか」

文句など出るはずもなく、旅はまだまだ続いて行く。

何も決まっていない自由を謳歌しつつ飲みまくることに

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オオモリシゲユキ

オオモリシゲユキ

バイク・アウトドアが大好きな放浪ライターと書くと格好良いがただのオヤジライター。加齢臭気にしつつ今日もバイクで走ります。得意分野は外見に似合わず文章