BMW iの特許技術が自転車へ!悪路も快適な電動アシストMTB

BMWのサブブランド、BMW iの特許技術が投入されたスペシャルなMTB(マウンテンバイク)が登場!

ドイツのHNFハイゼンベルグが新しく発表した「XF1」がそれだ。

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ハイパフォーマンスな走破性が売りの「XF1」、最大の注目点はスイングアーム。

これは、世界初のフレームマウント式ミッドモーターを搭載でき、ベルトドライブ駆動を実現するスペシャルなフルスイングアームで、BMW iが特許を持っているものなのだ。

ミッドモーターの利点は?

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ここで言う「ミッドモーター」とは、ペダルをアシストする電動モーターを、車体中央にマウントするということ。

一般的な電動アシスト自転車では、電動モーターはリヤサスペンションのサブフレームにマウントする方式がほとんどだ。一方、「XF1」では、メインフレーム下方にダイレクトマウントが出来る特殊な形状のスイングアームを採用している。

この方式のメリットは、従来の一般的なマウント方式で必要なチェーンテンショナーが不要になること。スイングアームは、走行中に路面の凹凸などで上下動するため、モーターがスイングアームにセットされた方式では、モーターの駆動力を後輪に伝えるチェーンも緩んだり張ったりする。すると、一定の駆動力が伝えにくくなるため、チェーンテンショナーで一定の”張り”にするわけだ。

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それが「XF1」では、電動モーターをフレームにマウントできるため、チェーンテンショナーが不要と言うわけだ。加えて、長く使用すると切れる恐れがあるチェーンではなく、軽くて耐久性が高いカーボン製ベルトへの変更も可能にしている。

モーターがペダルからの反動を受けにくい、ダイレクトな駆動力を後輪に伝えられるなど、その他にもメリットがたくさん。悪路をハイスピードで駆け抜けるMTBにはもってこいのシステムなのだ。

ハイパワーなバッテリーも搭載

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「XF1」の電力源は、400Whのリチュウムイオンバッテリーで、メインフレーム下部にマウント。1回の充電で約130kmの走行が可能だ。また、フロントフォークには140mmのRockShox Pike製を採用。Magura製MT7ディスクブレーキなどもセットし、足まわりも充実の装備だ。

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ラインナップは、電動モーターの出力により2タイプ。

スタンダードは250W出力モーター採用で、最高速度25km/hを発揮。Sタイプは、500W出力で最高速度45km/hを誇る。

価格は、9,225ドル(約115万3,000円)〜だ。

老舗メーカーが自転車のパーツ?

ご存じの通り、BMW iは、「i3」や「i8」でおなじみ、EVなどのクリーンモビリティを手掛けるブランドだ。親会社はもちろん、老舗自動車メーカーのBMWで、革新的なテクノロジーの開発を目指している。

一方、MTBを製作したHNFハイゼンベルグは、新進気鋭の電気自転車メーカーだ(米TVドラマ「Breaking Bad」とは関係ない)。この両者がタッグを組んだのは面白い。理由としては、どうもBMW iには技術はあるが、クルマで手一杯。せっかくの特許技術を活かすために、自転車に関しては他社へ製作を任せた──といったところらしい。

ともあれ、「XF1」がどんなパフォーマンスを見せるのか、実際に乗ってみたい気がする。

平塚直樹

平塚直樹

バイクやクルマ系雑誌の編集を経て、フリーライターに。最近は、チャリから宇宙ロケットのネタまで幅広く執筆中。愛車は隼。最新テクノロジーと映画、猫好き。