【マメ知識】ビンテージ自転車に使われていた「ラグフレーム」の美学

「ラグ」といえば、”タイムラグ”や”ラグマット”などではよく耳にするだろう。しかし、ここでは自転車やバイクのフレームなどで用いられている「ラグ」に付いてお話したい。

ラグフレームとは?

自転車のフレームを製作する上で、部材(パイプ)同士を結合する継手として重要な役割を果たしているのがフレームで言うところの”ラグ”である。自転車のフレームの中で最も長い歴史を持つのも、このラグを使ったものなのである。

当時ロードレーサーの間ではラグフレームが主流だった

そんなラグの特徴と言えば、しっかりとした強度とタフな耐久性が掲げられる。融点の低いロウ剤を使い溶接するため、ゆがみが少なく、高い寸法精度を誇るのだ。副次的だが造形的にもオシャレなビジュアルとなっている。レースが盛んだった当時、ロードレーサーの間ではこのラグフレームが主流でであった。

“ラグレス”の台頭により主流から外れてしまった

しかし、1980年代にビゴーレがTIG溶接による”ラグレス”を生み出したことにより、ラグフレームは主流から外れていった。さらに日本でも中国製の安価な完成自転車の台頭から、現在ではあまり見かけることがなくなり、現在に至る。

ラグフレームが欲しい人は

現在でもごく稀に自転車メーカーからラグフレームが販売されることがあるが、基本的には当時物のビンテージを買うか、オーダーで製作してくれるショップがあるので、そこでオーダーするしかない。

現代のフレームにはない味わい深さを持っているラグフレーム。気になったという方は、オーダー製作で好きなラグの形や部材を選ぶことができるので、オリジナルでの製作をオススメしよう。

上中達也

上中達也

BMX、MX、スケボー、サーフィンなど横ノリ全般をこよなく愛する。クルマやバイクの新車情報や、オモシロ動画を逐一チェックする癖アリ。