MotoGP(ロードレース世界選手権)やSBK(スーパーバイク世界選手権)などのレースシーンで活躍するハイパフォーマンスヘルメットメーカー、NOLANのフルフェイスヘルメット「X-802R」が「X-802RR」にマイナーチェンジ!
サーキットで2年ほど「X-802R」を使い続けてきた筆者が、何がどう変わったかを探究してみます!
被ればフィッティング抜群
NOLAN製のヘルメットはイタリア製だから「イタリア人向きの形に作られてるのでは?」とお思いの方もいるでしょうが、今は内装が昔のような縦長の卵型から変更されて丸くなっているので、日本人でも違和感なく被れます。被ればもう、とにかくフィッティングが良い。その被り心地良さが何時間経っても変わることなく、夏や冬の耐久レースにおいてもサッパリさわやかです。
さらに、シェル・カーボンの素材やライナーなどをヨーロッパ仕様とは別ラインで日本向けとして製作されているのです。
「X-802R」
今まで筆者が使用していたのは「X-802R」でしたが、昨年末に筑波の第2ヘアピンで転倒し、側面に傷が入ってしまいました。こうなるともう使用できません。装備車検で落ちるのはもちろん、安全面でもNGです。
「X-802RR」
そこで次なるメットを探すことになったのですが、5月の新作モデルとしてNOLANの「X-802R」が「X-802RR」にマイナーチェンジしていました! その中でもスクラッチドクロームというカラーリングが面白くて購入しました。
スクラッチドクロームって?
「傷だらけじゃん!!」と思うなかれ。実はクローム仕上げの上からわざわざ擦り傷を付けてあり、仕上げにクリア塗装が施された凝ったものなのです。しかも、手作りなのでヘルメットの傷の具合は全て違いますよ!
ブランド名のステッカーも上からクリア仕上げされているので、高級感があります。クリア塗装は厚いので、付けられている傷が少し奥まって見え、ステンレスっぽくも見えます。それがスクラッチドクロームという名の由来でしょう。
内装には活性炭素繊維(カーボンフィッティング)を採用
内装は活性炭素繊維(カーボンフィッティング)を採用し、前期モデル「X-802R」の包まれるようなグッドなホールド感はそのままに、カーボンフィッティングにより帯電防止や細菌の増殖を防ぐ効果を追加されています。昨年の鈴鹿8耐、ケーシー・ストーナー選手で初の実戦投入後、MotoGPやSBKで各ライダーに正式採用されたものです。
見えない部分にもいちいち凝っている
これは「X-802R」から使っているオーナーじゃないとわからないと思いますが、「X-802RR」ではアゴ紐がツートンカラーになりました! 内装のカラーリングもそうですが、被ってたら絶対見えない部分にもいちいち凝っているのがイタリア人のオシャレ心かと。
内装以外には変化なし
後頭部に付けられているリアエクストラクター他、ベンチレーション・システム関係は全て「X-802R」と同じでした。ということは、ぶっちゃけ「X-802R」をお持ちの方は内装を変えればカラーリングはそのままに「X-802RR」になりますね。
MFJ公認ヘルメット
もちろん、MFJ公認ですから日本国内のレースにも出場できます。
「X-802RR」の文字も誇らしげだ! これで2016年のレースシーンも快適に過ごせそうです!
一度使用したら病みつきになる!
未体験の方には、NOLAN製ヘルメットの最高の被り心地を体感してみて欲しいです。一度使用したら、他のメーカーのメットは被れなくなってしまうことマジで請け合いです!
NOLAN X-LITE X-802RRスクラッチドクローム/103
価格:5万4,800円(税抜)
SIZE:S、M、L、XL、XXL
アウターシェル材質:コンポジットファイバー Dリング
規格:SG規格(MFJ公認)
付属品:PINLOCK 曇り止めシート
参考 – デイトナ