自転車を絵に描くという作業は、慣れた人でもなかなか難しいと聞いたことがあります。自転車の作り自体は単純なのですが、乗り手とのバランスが大変で、自転車に乗っている人を描くとなると、それなりに手間がかかる作業のようです。仮に人がいなくても自転車を描くのはそれなりに大変。ましてや、実物を見ないで描くとなると至難の業で、フレームが歪んでしまうのはもちろん、タイヤの位置、サドル、ハンドルなどなど、どれも一様に怪しくなります。
そんな、まさに絵に描いた自転車を忠実に再現して設計するというプロジェクトがあるというので紹介しましょう。
現物を見ずに描いた自転車を再現
数百人の一般の方に現物を見ず自転車を描いてもらい、その絵を元に、忠実に自転車を設計するプロジェクトが、「Velocipedia」だそうです。イタリア人デザイナー のGianluca Gimini氏が提案して行っているこのプロジェクト。とにかく何もかもがユニークです。
タイヤもフレームもひたすらイカつい上に片持ちのフォーク。極めつけは二輪駆動になっていますね。ちゃんと動くならば、どんな山道でも登れちゃいそう…いやその前に、この設計だとハンドルが切れないような…。
ブレーキもペダルもなし
大胆にもダイヤモンドフレームの後ろ部分にリアタイヤが直結しています。ペダルはおろかブレーキもありません。実に恐ろしい自転車です。大人版ストライダーのような感じでしょうか。
一見、まともそうに見えても…
一見すると普通のダイヤモンドフレームのピストに見えなくもないですが、やはりフレームがどこか間違ってます。後輪の上にサドルがくるのは定番ですかね。ライディングポジションが気になります。
トップチューブが突き抜けてます
今まで紹介した自転車の中では一番まともそう…というか漕げそうな気がします。トップチューブがちょっと長いところが残念ですかね。
フロントフォークの向きが逆
ホントにありそうな自転車に見えますが、フロントフォークの向きが逆ですね。斬新です! こちらもトップチューブの長さが気になりますね。
シンプルなロードを複雑に
いや、リアに旗!なぜ旗!
一見すると、レースなどに出場しそうなロードタイプに見えなくもないですが、フレームがだいぶ間違ってます。この作りだとハンドルが曲げられなそうですね。直線番長ドラッグレース向きでしょうか。旗専用のポストがチャーミング。
今までで一番まとも?
今までで一番まともそうに見えなくもないですが、実はダウンチューブがありません。代わりにフロントフォークと連結されているらしく、かなり独特な形状になっています。曲がれる気が一切しません。
トップチューブが2本あるけど走れそう
何故かトップチューブが2本ありますね。SE BIKESのクアッドアングル的な感じでしょうか。サドルが後輪上にあるのは、もはや定番のようです。
片持ちのワイルドなビーチクルーザー
絵が個性的過ぎたこともあるのでしょうが、前後輪が片持ちのフォークの上に、ダウンチューブがスパっとありません。フレームも大胆。カタカナの「ヤ」みたいな形状ですね。
フェンダー一体型の四角いフレーム
フレームは四角で、前輪駆動。ハンドルは曲げられず、前後フェンダーは、なんとフレームとの一体型です。掛け値なしに、一番、ヤバい自転車だと思いました。
いかがだったでしょうか。ユニークすぎる自転車が満載でしたね。実車化は絶対にありえませんが、自転車に興味を持ってもらうためのアプローチとしては非常に素晴らしい!
バイク版でも是非やっていただきたいものです。
参考 – Velocipedia