プロペラで壁走り!? 人を乗せて縦横無尽にどこでも走れるドローン「Ventooz」

今、注目のドローンですが、一般的には“空を飛ぶ無人航空機”というのが定番ですよね。ところが、コイツは人を乗せてビルや壁を走っちゃうというビークル(乗り物)タイプのドローンなのです。

なんかすごくカッコイイので、ご紹介しちゃいますね。

前後のタービンで走行

「Ventooz(ヴェントゥーズ)」と名付けられたこのドローン。近未来的なスタイルは、SF映画に出てきそうな雰囲気満点ですよね。

注目は、ボディ前後にセットされた超パワフルなプロペラです。普通のドローンのプロペラは、機体が空を飛ぶために上方向に力を発揮しますが、こいつは逆に下方向へ車体を押しつけます。つまり、プロペラが発する強力なダウンフォース(車体を下に押しつける力)により、ビルやダムの壁など、どんなところでも楽に登れるのです。

超高層ビルの壁だって縦横無尽に走行可能

プロペラは電動で、電力は水素を燃料とする燃料電池から供給されます。タイヤはタコの吸盤のようなトレッド面を持ち、草やセメントなど、どんなところにも吸い付きます。水などで濡れて滑りやすいところでも安心して壁登りができるのです。

これさえあれば、映画のように超高層ビルの壁だって縦横無尽に走れますね。吸盤付きタイヤだから、途中で止まることも可能だから、窓清掃だって楽勝にできそうです。

ディズニーからインスピレーション

このドローンを考案したのは、カナダのIMAGINACTIVE(イマジナクティブ)という非営利団体。チャールズ・ボンバディアーさんというデザイナーが立ち上げたもので、イノベーションによる新しい乗り物のアイデアを出し、そのデザインを載せた本を週刊で発行しているところです。

つまり、この「Ventooz」は、チャールズさんが考えた空想のドローンなのです(画像もCGですし)。ネタ元はディズニーとチューリッヒ工科大学(ETH)の合同チームが開発したロボット「VertiGo」。

やはりこちらもプロペラで機体を壁に押さえつけて、壁などを登るシステムを採用。実際に、壁を登っている動画があるのでご覧下さい。

どうです。すごいですよね。でもって、これに人が乗れて、もっとかっこよくしたら……というコンセプトでデザインされたのが「Ventooz」なのです。

実際に、こんな乗り物ができたら、下手な遊園地のアトラクションよりも迫力ありそうですね。高所恐怖症の人はだめかもしれませんけど。個人的には、●●は高いところがなんとやらで”大好き“です!

参考 –Ventooz Wall Crawler(HI CONSUMPTION)MAGINATIVEVertiGo – A Wall-Climbing Robot including Ground-Wall Transition(Disney)、Youtube : VertiGo – A Wall-Climbing Robot Including Ground-Wall Transition
平塚直樹

平塚直樹

バイクやクルマ系雑誌の編集を経て、フリーライターに。最近は、チャリから宇宙ロケットのネタまで幅広く執筆中。愛車は隼。最新テクノロジーと映画、猫好き。