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当て逃げされてしまった際の対処法を一緒に学んでいこう!

当て逃げされてしまった際の対処法を一緒に学んでいこう!

筆者は通勤に環八を使う。当然、概ね混んでいるいるわけで、軽快に走れた記憶はあまりない。今日もそんな渋滞だった。遅々として進まない道路に気分を害しながらイライラとしていると、カツンという音が聞こえた。スリ抜けのスクーターが愛車(クルマ)のミラーにぶつかったのだ。小さな音と衝撃だったが、上記したように筆者はイライラとしていた。そしてスクーターは何事もなかったかのようにすり抜けを続ける。ついカッとなって愛車をその場に置き去りにし、スクーターを走って追いかけた。

携帯電話はクルマごと置いて来てしまったので、ナンバーの写真は取れないが、捕まえてしまえばどうとでもなろう。あと5メートル、あと4メートル、あと3メートル、もう少しで捕まえられる…という時に信号が青に変わり、無様にも犯人を取り逃がしたばかりか、青信号の環八にクルマを置き去りにした挙げ句、素っ転んでしまうという最悪の事態を招いた。

当然、自分のクルマの後ろは詰まって進んでいなかったが、一連の流れを見ていたであろう群衆たちは何も文句を言わなかった。結局、筆者は転んだ痛みと大恥をさらした屈辱にのたうつだけと相成った。冷静に写メを撮るか、ドライブレコーダーを搭載していれば、このような最悪の結果を招く必要もなかったのである。そこで今回は筆者のような悲惨な目に遭わないために、当て逃げされた時の正しい対処法について、一緒に勉強していきたいと思う。

 

相手の車種とナンバーを覚えておくことが最善の解決手段だ

筆者の例を挙げるまでもないが、車を運転していれば、事故にあうことは十分に考えられることだ。運転者がどんなに気を付けていたとしても事故は起きてしまうのだ。そして、事故に巻き込まれた時に考えられる最低のケースが、加害者である相手が逃げてしまう…いわゆる”当て逃げ”だ。

駐車中などに当て逃げされてしまった場合はどうしようもないが、運転中など車内にいる時に当て逃げをされてしまった時は、まず相手の車種とナンバーを覚えておくことが最も重要であろう。

 

当て逃げの場合、加害者とその場での交渉は不可能となる

通常、事故が起きた場合は、その場で当事者同士が警察を呼んで、その場で交渉することになるが、当て逃げの場合、加害者である相手と交渉をすることは不可能となる。そういった時のためにもナンバーを覚えておくことが重要となる。ナンバーさえ覚えておけば、その場で逃げられてしまったとしても後でいくらでも対処が可能となる。筆者の場合、その最も重要な事柄を押さえておかなかったばかりに最低最悪な結果である、泣き寝入りをする羽目に陥ってしまったのだ…。前記の通り、1にも2にもナンバーを覚える。これが重要だ!

 

警察を介入させることが解決の第一歩

相手の車種とナンバーを確認したら、その場で警察を呼んで必要な対応をして貰おう。ちなみに筆者が事故を起こした現場の50m先には交通整理の警察官が居たが、事故の発生にすら気付いて貰えなかった。このように、現場の近くに警察が居たとしても、ほとんど役に立つ事はない。とにかく事故が起きたという記録をして貰うのと、当て逃げをした加害者を捜査させる(巻き込む)ことで警察を介入させる。これこそが解決の第一歩となるのだ。

 

ナンバー以外にも車の特徴をチェックしておこう

ナンバー以外にも相手のクルマ(バイク)の特徴をチェックしておくことも重要だ。色は何色だったのか、軽自動車なのかセダンタイプなのかワゴンタイプなのか、可能であれば運転手の性別、おおよその年齢なども見ておきたいところだ。クルマ(バイク)と加害者本人の特徴を覚えておくほど加害者の特定もしやすくなるのだ。

ちなみに筆者の事故相手は黒のスクーター、ピンクナンバー、若い男性…と、ここまでしか覚えていない。この条件で加害者を特定するのはほとんど不可能だろう。

 

事故が起きた際の状況も覚えておこう

警察に話す時もそうだが、保険屋にも話をしなければならない場合があるので、事故が起きた際の状況をしっかりと整理してまとめておくことも必要だ。自分は走行中だったのか、停車中だったのか、事故が発生した場所は正確にどの辺りなのか、他のクルマの状況はどうだったのか、こうした点も1つ1つまとめておくといいだろう。

 

ひき逃げ犯の検挙率は約90%だが当て逃げ犯の検挙率は30%

ひき逃げ犯の検挙率は約90%と非常に高いが、これが当て逃げになると検挙率は大きく下がり30%前後にまで落ち込むという。当然だろう。ひき逃げと当て逃げでは警察のやる気が違うのだ。加害者のナンバーがわからなければその段階で捜査終了となることだろう。また、ナンバーがわかっていても加害者の特定につながるとは限らない。だからこそ、相手のナンバーや車種を控え、加害者の特徴、当時の状況を正確にまとめておくことが重要なポイントとなるのだ。

 

当て逃げは立派な罪で刑事罰の対象です

事故を起こし、その場から逃走した場合は道路交通法違反となる。当て逃げの場合は物損事故の場合の「危険防止等措置義務違反」ということになり、この場合の違反点数は5点となる。さらに、当て逃げでは「安全運転義務違反」としてさらに2点が違反点数として加えられる。つまり、当て逃げをした時というのは基本的に7点の違反点数が課されることとなる。”一発免停”の大ピンチだ。

さらに当て逃げは刑事罰の対象にもなるので刑事罰としての処分が下される可能性もある。実際、当て逃げの刑事処分は1年以下の懲役または10万円以下の違反金となっており、現実的には懲役処分となることはほとんどないが、当て逃げとは立派な犯罪なのだ。

クドいようだが、当てられてしまった場合は、しっかりとナンバー&車種、相手の特徴、事故の状況をしっかりとまとめて、加害者を迅速に特定し、しっかりと弁済させるようにしたい。

 

そして、2015年9月29日の午前11時頃、環八で車に当ててしまったというスクーター乗りに告げる。しっかりと自首して、罪を償うことをオススメしよう。ナンバーは忘れてしまったが、特徴はしっかりと覚えているからね。筆者はいつまでも忘れないぞ。

 

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