本当に浮いた!滑った!水上まで!レクサス「ホバーボード」全容解明

レクサスが本当にやってくれた! 今年6月に同社が発表した宙を浮くスケートボード「レクサス・ホバーボード」が、実際に宙を滑走するシーンが収められた動画が公開されたのだ。

「SLIDE」と名付けられたこの動画を見れば一目瞭然、スケートボードパークに持ち込まれた「ホバーボード」は、本当に宙を浮いたまま移動し、おまけに水上まで滑走している。

レクサスホバーボード01

動画でメインで滑っているライダーは、プロスケーターで「ホバーボード」のテストを重ねてきたRoss McGouran(ロス・マクグラン)氏。

迫力ある映像は、CMフィルムなどで数々の受賞歴があるHenry-Alex Rubin(ヘンリー=アレックス・ルビン)監督が手掛けている。また、友情出演として、2015年北米国際自動車ショーでワールドプレミアを果たした高性能スポーツセダンGS Fも登場する。

キャンペーンの一環で革新性をアピール

レクサスホバーボード04

レクサスと言えば、トヨタの高級車ブランド。元々はスケートボードとはあまり関係がないのだが、なぜこんなプロジェクトをやったのか?

今回のプロジェクトは、レクサスが自社の創造性や革新性をアピールするためのキャンペーン「Amazing in Motion」の弾4弾として実施されたものだ。前述の「今年6月の発表」とは、「ホバーボードを開発したので、テストして8月に詳細を公開しますよ」といった発表のことだ。当サイトでも、そのことは以前紹介しているが、まさか本当にやってくれるとは!

天下のレクサスを信じなかったわけではないが、発表当時、筆者は半信半疑だったのは確かだ。

磁気浮上技術を駆使して浮上&滑走

レクサスホバーボード07

それはさておき、肝心なのは、どうやって「ホバーボード」は宙を移動できるのか?だ。

発表によると、「ホバーボード」には、2つの低温保持装置を装備している。その装置の中では、超伝導体が液体窒素によりマイナス197度に冷却されており、永久磁石のレールの上に置かれると浮上するという。これは、レールの磁場が「ホバーボード」の超伝導体の中に凍結されることで、ボードとレール間に一定の距離が保持されるため浮上するのだそうだ。

レクサスホバーボード06

仕組みはちょっと難しいが、要は浮くのも滑走するのもレールの上だと言うこと。下のメイキング動画をみると、撮影されたスケートボードパーク(発表では特設のホバーパークと呼んでいる)には、レールをあちこちに敷き詰めているシーンも入っている。映像では、レールは見えないように上から隠されているが、自由に宙を滑走しているように見えてその実は、レールの上を浮きながら走っていたのだ。

ちょっとリニアモーターカーっぽいような(違うか?)。

レクサス_ホバーボート

ちなみに、ボードにはレクサスのシンボルであるスピンドルグリルをモチーフにしたデザインも採用。デッキ部には竹なども使って高級感なども演出。ボードのサイドから出てくる煙は液体窒素だ。

ともあれ、予告を裏切らなかったレクサスはたいしたものだ。「不可能を可能にする」というこのプロジェクト、次はどんな事をやってくれるのか楽しみだ。

平塚直樹

平塚直樹

バイクやクルマ系雑誌の編集を経て、フリーライターに。最近は、チャリから宇宙ロケットのネタまで幅広く執筆中。愛車は隼。最新テクノロジーと映画、猫好き。