ハーレー・ダビッドソンジャパンは、2016年モデルとなる32機種全36モデルを発表し、2015年9月9日(水)より全国の正規ディーラーで販売を開始した。
各モデルがさらなる進化を遂げるなか特に際立っているのが、カスタマイズモデル「Dark Custom」ラインナップに、スポーツスターファミリーの「IRON 883(アイアン883)」と「Forty-Eight(フォーティーエイト)」が追加されたことだ。
そこで今回は、この2モデルにスポットを当て紹介したい。
アイアン 883 Dark Custom 2016
これは初期のDark Customの1つで、アグレッシブな雰囲気を持つ、洗練されたブラックアウトのシンプルなダークカスタムスタイルの草分け的存在であった。そこで問題となったのは、完成されているものをさらに進化させるにはどうすればよいのか、ということだった。そして導き出した答えがこの車両。まったく新しいサスペンション。新しいロールドレザーシート。信じられないほど素晴らしい、新しいパイプとホイール。引き締まったディテール。これがまったく新しいIron 883だ。
コントラストカットのエンジン&キャストホイール、ブラックアウトされたエキゾースト&サイレンサー、新しい形状のエアクリーナーカバー、リアサスペンションにいたるまで、黒で統一されている。上品さと遊び心を兼ね揃える中に、ハーレーらしい精悍さがうかがえる傑作といえよう。
価格はモノトーンが119万円(税込)、ハードキャンディーカスタムが121万2,000円(税込)。
フォーティーエイト Dark Custom 2016
フォーティーエイトの名は、スポーツスターの祖先である125cc単気筒モデル「S-125」にピーナッツスタイルタンクが初めて採用された1948年に由来する。
フォーティーエイトの特徴としては、そんな当時のピーナッツスタイルタンクを彷彿とさせる容量7.9Lのフューエルタンクに、前後16インチホイール&ファットタイヤ、小振りなシングルシート(そら豆シート)、フォワードコントロール、チョップドリアフェンダー、アンダーマウントミラーなど、これまでのスポーツスターとは一線を画すスタイリングとなっている。
そして2016年モデルでは、デザインが一新され、新型軽量アルミキャストホイール、リアサスペンション、エアクリーナー、ブレーキペグなどが採用されている。また、タンクには70年代をイメージしたグラフィックが落とし込まれている。
価格はビビッドブラックが150万円(税込)、モノトーンが152万2,000円(税込)、ハードキャンディーカスタムが154万4,000円(税込)。
この2モデルを収めた動画もあるため、ぜひご覧いただきたい。
どちらの車両もハーレーのDNAを忠実に受け継ぐ、良い意味で”じゃじゃ馬”でありながら、ハーレーが持つ最新技術を惜しげもなくつぎ込み、快適性も追求された優等生としての一面も併せ持つ。
昨今の流れとしては、ビッグツインであるダイナファミリーの人気が高まっているが、2016年モデルからはスポーツスターのさらなる快進撃がはじまる予感がする。
参考 – ハーレー・ダビッドソンジャパン