ホンダ「VFR800F/X」がマイナーチェンジ!ついでにホンダV4の歩みを2分で復習(前編)

ホンダのスポーツツアラー「VFR800F」とクロスオーバーモデル「VFR800X」がマイナーチェンジして、使い勝手の向上を果たしました!

そこで今回は、1980年代から連綿と続くホンダV4の歩みを駆け足で振り返ってみます。

前後編に分けた記事としますが、後編の最後には最新モデルとなる2017年モデルをご紹介します。長い記事になりますが、最後までお読みくださいね!

ホンダV4 は此処から始まった「VF750 SABRE」

現行モデル「VFR800F」&「VFR800X」のご先祖様がコチラ! 1982年にリリースされたスポーツモデル「VF750 セイバー」。

世界初となる水冷V型4気筒エンジンを搭載。さらにデジタルワーニ ングシステムやオプティカルファイバー・アンチセフトデバイスなど、先進のエレクトロニクス 技術を応用した、高質感あふれるデザインと装備を持った、高級大型2輪車として企画されました。

アメリカン・モデル「VF750 MAGNA」も同時に発売され、以降、両車は「VF750」シリーズと称されました。


現代にまで繋がる水冷V型4気筒エンジンは、バルブ駆動はDOHCで16バルブ。軽量コンパク トながら72馬力の高性能と38.0km/Lと、優れた燃費性能を発揮していました。

VF750セイバーは、絵図の点滅で異常個所を警告するデジタル表示のワーニングシステムや、液晶表示方式によるストップウオッチ付デジタル時計、トリップメーター、水温計、 フューエルメーター、さらには光ファイバーを採用した盗難防止装置など、(今読むと笑っちゃうけど)当時最先端のエレクトロニクス技術を随所に採用していました。

実は、オートバイでは世界初となる油圧クラッチ搭載車でもあります。

V4搭載車は、デビュー当時から、先端技術を投入される車両であったことが伺えます。

先端技術の塊「VF750F」

「VF750セイバー」が発売された1982年の12月、車体を刷新したスポーツモデル「VF750F」がリリースされました。フレームにはダブルクレードル型を採用。レーサーと同じ構造を有する角型断面フレームでした。

またホンダ独自開発によるプロリンク式リアサスペンションを採用。フロントにはトルク応答型アンチダイブ機構(TRAC)付エアサスペンションを採用。さらにフロント16インチ(750ccク ラスでは初)軽量ブーメラン型オールアルミコムスターホイルなどの採用により、ロードスポーツバイクとして卓越した操縦性を発揮させていました。

さらに、4サイクルGPレーサーNR500などのよるレース経験から生まれた世界初(二輪市販車としては)のバックトルクリミッター機構を採用。

とにかく先進技術の塊、といった力の入った車両でした。

750発売の5日後には、400ccクラスのV4搭載車「VF400F」がリリースされました。

1986年にはVFRが登場!同時にストリートファイターも!

1986年3月、スチールフレームだった「VF」シリーズ(400&750)は、アルミフレームの「VFR」シリーズへと大幅なモデルチェンジを果たしました。

2本の極太メインフレームを中心とし、エンジン自身をもフレームの一部とした軽量・高剛性のツインチューブ・ダイヤモンド式アルミフレームを採用。軽量ハイパワーが自慢のV4エンジンは新たにカムギヤトレインとされ、高回転時の動力の伝達効率を高めています。

その「VFR」シリーズと同時にリリースされたのが「VFR400Z」。今で言うところのストリートファイターです。カッコいい!

チタンコンロッドにFRP製フェアリングを採用した「VFR750R」

1987年8月より発売開始されたのが「VFR750R」。既存の「VFR」シリーズとは一線を画したスペシャル・モデルの位置づけでした。世界耐久選手権シリーズで1985〜1986年度の2年連続チャンピオンを獲得したレースマシン「RVF750」の技術をもとに開発され、チタン合金などの軽量素材を多用したハイグレードなスーパースポーツモデルです。

エンジンは、新設計の水冷4サイクルDOHC16バルブV型4気筒。チタン合金製のコンロッドや、クロームモリブデン浸炭鋼製のカムシャフトを採用。また、吸排気系や燃焼室形状、さらにクラッチやミッションなどの駆動系にいたるまで、レースで得た技術を幅広く活かしていました。

フレームは、極太の異形5角形断面材を使用した、ホンダ独自のアルミ・ツインチューブ・バックボーンフレーム。またアルミ製燃料タンクの装備に加えて、フェアリングは繊維強化プラスチック(FRP)製とするなど軽量化をはかっていました。

スポーツツアラー色を強めた「VFR750F」

高速道路での快適なツーリング性能と、効外のワインディングロードでの優れた運動性能を実現するとともに、日常の走行状況で要求される快適な居住性をも高次元でバランスさせている。

エンジンは変わらず水冷DOHC 90度V型4気筒ですが、バルブ駆動方式を従来のロッカーアーム式から直押しバケット式。同時にバルブ挟み角を変更して、シリンダーヘッドのコンパクト化と軽量化を実現していました。また、キャブレターの取り付け角度を変更することにより、高い充填効率を達成。更にエンジン全体をコンパクトにすることで車体設計の自由度をも拡げ、同時にメンテナンス性、リニアな操縦性、出力特性等を向上させていました。

フレーム、足周りは、しなやかさと剛性感を合わせ持った新設計の異形五角断面のアルミツインチューブ・フレームに、優れた作動特性をもつカートリッジ・タイプのフロント・フォークや、専用設計のプロアーム(片持ちリア・スイングアーム)などを組み合わせて装備。前・後輪のラジアルタイヤとあいまって運動性能を一層向上させ、人間の感性に素直に応答する操縦フィーリングを追求していました。

限定500台のスーパースポーツ「RVF/RC4」

1994年1月に発売された「RVF/RC45」は、ホンダV4搭載スーパースポーツ・モデルの頂点と呼ぶべき1台。「鈴鹿8時間耐久ロードレース」などに代表される世界耐久ロードレース選手権シリーズで、その技術の先進性や優秀性など高性能を実証した4サイクルレーシングマシン「ホンダ RVF750」の技術をもとに、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)などの高度な最新技術や、チタン合金やマグネシウムなどの軽量素材を多用するなど、ハイグレードなスーパースポーツバイクとして開発されました。

エンジンは、新設計の水冷4サイクルDOHC16バルブV型4気筒。ホンダ独自のカムギアトレーンを、従来のエンジン中央から右端に配置変更し、カムシャフトの長さを短くするとともに、ギア枚数やベアリング数を減少させることで高剛性化とフリクションロスの低減を実現していました。

また、ハイシリコン・アルミニウムの粉末に、耐久性を向上させるセラミックスと、潤滑性を向上させるグラファイト(黒鉛)を添加し、熱間押し出し成形したパウダーメタル・コンポジットのシリンダースリーブを採用するとともに、フリクションの低減を図ったスリッパータイプのピストンにチタン合金製のコンロッドを合わせて採用するなど、優れた放熱性と軽量化を両立させていました。

いかがでしたでしょうか?

ホンダV4エンジン搭載車について、その誕生から最高峰モデル「RVF/RC45」までをご紹介しました。後編では、800ccに排気量アップされた「VFR」から最新モデルまでをご紹介します!

参考 – ホンダ
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。