今注目のシングルスポーツと言えばBMWモトラッドの「G 310 R」ではないでしょうか?
総排気量313ccの水冷単気筒エンジンを、シリンダーの向きを通常とは前後逆にし後傾して搭載。使い切れることが楽しいエンジンと軽量な車体、BMWモトラッドのブランド力、そして普通二輪免許でも乗れることで注目を集めています。
TVS「Apache 310 RR」がリリースされた!
さて、今回ご紹介するのは、世界最大のモーターサイクル大国インドで第3の規模を誇る”TVS Motorcycles”がリリースしたニューモデル、「Apache RR 310」です。
この「Apache 310 RR」、搭載するのはBMW「G 310 R」と瓜二つの総排気量313ccの水冷単気筒エンジン。
前方吸気・後方排気、シリンダーが後傾している点、ボア×ストローク=80×62.1mm、最高出力25kW(34PS)も、BMW「G 310 R」と同一。
圧縮比やカバー類は微妙に変更されています。
そのエンジンを搭載するフレームは鋼管スチール製のトレリスフレームとされています。同一と断言はできませんが、これまたBMW「G 310 R」のフレームと瓜二つ。
「G 310 R」のスイングアームピボットはアルミ製のように見えますが実はアレはカバーです。
エンジンを搭載した状態をご覧ください!実にコンパクトであり、マスの集中化が実現されていることがお分かり頂けるでしょう。マフラーに至っては「G 310 R」そのまま……。デザインだけでも変えておけば良いのにね!
今のところエンジン以外のスペックは未公開なので詳細は不明ですが、筆者はほぼ同一の車体と見ています。
フロントの倒立フォークとリアショックはメーカーが”KYB”であることは明らかにされています。画像も公開されており、これまた「G 310 R」とソックリ!
スプリングの色だけでも変えておけば良いのにですね……
こうしてバランスの採れたカッコいいカウルを被せられてはいるものの、コレは「G 310 R」のスーパースポーツ・バージョンと言ってしまって良いでしょう。
TVS「Apache 310 RR」はBMW「G 310 R」の従兄弟!
いかがでしたでしょうか?インド第3のメーカー”TVS Motorcycles”がリリースしたシングルエンジン搭載のスーパースポーツ・モデル「Apache 310 RR」。BMW「G 310 R」にカウルを着せた、従兄弟の関係にあると想像されます。
この「Apache 310 RR」は、途上国のモーターサイクルに興味を持っている筆者はずっと追っていたのですが……
昨年インドで開催された”Auto Expo 2016″にて”TVS Motorcycles”がコンセプトモデル「AKURA 310」として発表していました。当時はご覧のようなカーボン外装を装備していたのですが、その市販バージョンとして登場したのが「Apache 310 RR」なのです。
さて、”TVS”と言えば、BMWモトラッドがOEM提携していることは周知の事実。ということで、この「Apache 310 RR」は「G 310 R」のパクリではなく、正式に契約を結んだうえで制作された従兄弟なのです。
BMWモトラッド・ブランドでも製造して、日本に入れてくれないかなぁ~なんて思ってしまいますね。