速く、そして美しい!80年代の鈴鹿8耐レーサーをモチーフにしたBMW・S1000RR!

ツアラーというBMWのブランドイメージを打破することで、世界的な人気モデルとなったBMWのスーパースポーツ「S 1000 RR」。ノーマルで199馬力を発生する水冷4気筒エンジンと車両重量204kg(日本仕様、ABS・トラクションコントロール含む)という軽量な車体が相まって、圧倒的な高性能を発揮します。

その「S 1000 RR」をベースにした1台のカスタムバイクが、鈴鹿8耐の開催を前にした今、注目を集めています。

S 1000 RR by PRAËM

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このマシンはBMW Motorrad Franceが監修しており、カスタムを手掛けたのはフランスのコンストラクター”PRAËM”のBerneron兄弟です。

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まずこのマシンは、彼らが強く影響を受けた80年代の耐久レーサーをモチーフにして、さらに軽量化することとしました。

最大の注目ポイントはカウル。実は、80年代の鈴鹿8耐に参戦していた耐久レーサーをイメージして、ワンオフで製作されています。排気系はアクラポヴィッチ製チタンエグゾーストにワンオフのサイレンサーを合わせています。

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ガソリンタンクはノーマル(アルミ製)をベースに70%を再整形。50mm長くしつつタンク上部を改造して”Stäubli”の耐久レーサースタイルの”クイックフィル”フューエルキャップを装着しています。

前後サスペンションは電子制御を生かすためノーマルのまま。前後ホイールはカーボン製に変更。これにより5kgの軽量化に成功しています。素材はカーボンですが、デザインは80年代のダイマグ的というのがミソ!

S 1000 RR by PRAËMのディテール

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実は、カウルのモチーフにされたのは、ヨシムラ-スズキ「XR69」などの80年代の鈴鹿8耐レーサー。「言われてみれば!」と膝を打つ方も多いことでしょう。カウル装着のためにエアインレットシステムをモディファイしています。

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エンジン本体は「充分にパワフル」という理由でストックのまま。とはいえ、排気系の変更により多少のパワーアップを実現していることでしょう。

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シートも勿論ワンオフで製作されました。

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新車のS 1000 RRが”PRAËM”のファクトリーで惜しげもなく分解されています。

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延長したガソリンタンクに美しいラインが引かれていますが、なんと塗装までもが手作業でした。

実は、”PRAËM”を経営する”Berneron”兄弟の兄”Sylvain”さんは、BMW Motorradのデザインチームで5年間働いた経験がある、とのこと。そこで磨かれたセンスも生かされています。

走る様はまさにレーサー!

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軽量化を実現したことで速さを、そして日本人には堪らないデザインのカウルで美しさも手に入れたBMW「S 1000 RR by PRAËM」。決して本気のレーサーではありませんが、鈴鹿8耐開幕を控えた今、「こんなカスタムも良いな」と思わせてくれる、実に手の込んだ一台ですね。

参考 – BMW Motorrad FrancePRAËM

Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。