「R Version」も登場する!ドゥカティの次世代V4エンジン「デスモセディッチ・ストラダーレ」

先月末にドゥカティ本社が発表した、極めて短いプレスリリースを先読みした筆者は……

新時代の幕開けを目撃せよ!ドゥカティが9月7日にV4エンジン搭載公道モデルを発表予定!

当サイトにて、こんな記事を掲載して頂いたのでありますが、完全に勇み足でしたね……実際にワールドプレミアされたのは、まさかのエンジンでした!

そこで今回は、この新エンジンに関する情報をお届けします。サウンドを聴ける動画に加えて、最後にはスペック一覧も掲載しますよ!

姿を現した新エンジン「デスモセディッチ・ストラダーレ」!

コチラが今回発表されたドゥカティの次世代エンジン「デスモセディッチ・ストラダーレ」!

登場した1970年代初頭から、時代の進化に合わせて空冷から水冷へ、そして中身も進化して来たLツインエンジンから、新たにV4エンジンを開発。スーパースポーツ・モデルに搭載されることになります。

本エンジンは早々に製造が開始される予定であり、ドゥカティがMotoGPで培ってきた技術の粋を、サーキットのみならず公道においても、楽しむことが可能となります。

新型のV4 90度エンジンのキーテクノロジーとしては……

  1. デスモドロミック・バルブ・タイミング機構の採用
  2. カウター・ローテイティング・クランクシャフト
  3. ツイン・パルス・イグニッション

の3つが挙げられます。

MotoGP サンマリノグランプリ会場であるミモザ・サーキットで行われた発表会には、クラウディオ・どめにかーりCEOが登壇していました。そして……

この新エンジンは当社のレース部門”Ducati Corse”と市販車開発チームとのコラボレーションにより誕生しました。レースで生まれたテクノロジーが後に市販車に適用される好例です。

このデスモセディッチ・ストラダーレは、11月に開催されるミラノショーにて、ニューモデル「パニガーレV4」に搭載されます。

と明言しました!

デスモセディッチ・ストラダーレの”R Version”も市販予定あり!

デスモセディッチ・ストラダーレが主なターゲットとするのはサーキット走行ではありますが、それでいて公道を楽しむライダーのニーズにも適合させています。総排気量が1,103ccと、MotoGPエンジンよりも若干大きくされているのは、中回転域の分厚いトルクを獲得するため。

Euro4規制に適合した本電人は、最高出力が155kW(210hp)@13,000rpm、最大トルクが120Nm(12.2Kgm)@8,750~12,250rpmと、驚異的なパワーを絞り出します。

さて、デスモセディッチ・ストラダーレは、ドゥカティのレーシングバイクと同様、クランクシャフトが一般的なエンジンと比較すると逆回転する、カウンター・ローテイティング・クランクシャフトを採用しています。これはジャイロ効果を減少させて旋回時のクイックネスを高める手法です。

クランクピンは70度オフセットされており(これはデスモセディッチGPと同じ)、さらにツイン・パルス・イグニッションが扱いやすいパワーデリバリーを実現しており、またコーナー出口での良好なトラクション性能を獲得しています。また、このツイン・パルスは、本エンジンが奏でる独特なサウンドの秘密となっています。

この90度V4エンジンは極めてコンパクトであり、それによりマスの集中化と車体との融合を容易にしています。実際、前シリンダーバンクは水平から42度後方に傾けて搭載されます(MotoGPレーサーと同じ)。これは重量配分の最適化に役立っており、スイングアーム・ピボットを前に置くこと、それにラジエーターの大型化を可能にしています。

MotoGPエンジンと同じく、ボアは81mmとされており、これは同エンジンと同じレブリミットであることを示しています。現存する4気筒スーパースポーツ・モデルで最高の回転域を使用できるエンジンとなることでしょう。

デスモセディッチGPエンジンと同じボアを使用することで、バルブ、可変長エアインテーク・ファンネルに接続されたスロットル・ボディ等の吸気系を、デスモセディッチGPとほぼ同じパーツが使用可能とされています。

デスモセディッチ・ストラダーレは、ドゥカティ製エンジンのアイデンティティと言えるキーテクノロジー「デスモドロミック・バルブ機構」を搭載しています。

デスモセディッチ・ストラダーレのサウンドを聴け!

それでは、お待たせいたしました!コレがドゥカティの次世代エンジン「デスモセディッチ・ストラダーレ」のサウンドでございます!

デスモセディッチ・ストラダーレの”R Version”も開発中!

さて、実は今回のリリースで筆者が一番驚いたのは以下の部分。

総排気量1,000cc未満の「R version」は、より高回転型となり、サーキット走行を念頭に入れたものとなります。こちらは現在、高度な開発段階にあります。「R Version」はスーパーバイク選手権のホモロゲモデルに搭載され、2019年に市販される予定です。

既にホモロゲモデル用エンジンまで開発中なのです!これも面白い情報が入りましたら、後日お伝えしましょう。

「パニガーレV4」が登場するミラノショーが待ち遠しいですね!

「デスモセディッチ・ストラダーレ」のスペック

  • エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク V型90度4気筒 / DOHC4バルブ デスモドロミック駆動(チェーン&ギア駆動)
  • 総排気量:1,103c
  • 内径×行程:81.0×53.5mm
  • 圧縮比:14.1
  • 最高出力:210PS以上@13,000rpm
  • 最大トルク:120Nm以上@8,750~12,250rpm
  • クランクシャフト:カウンター・ローテイティング
  • クラッチ:湿式スリッパークラッチ
  • 潤滑:セミドライザンプ(4オイルポンプ)
  • トランスミッション:6(DQS装備)
  • メンテナンス:24,000kmごとの“Desmo-service”メンテナンス

参考-ドゥカティ(グローバル)、YouTube; Ducati Desmosedici Stradale – The sound of a new era – Test bench
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。