最近のハーレーダビッドソンは、純正カスタムモデルの充実ぶりがすごい。ハンドメイドで作られる超豪華なファクトリーカスタム「CVO(Custom Vechicle Operation)」シリーズや、特別仕様の「Sシリーズ」などのラインナップは、どれも「有名カスタムビルダーの作品なの?」と思うほどの仕上がりだ。
そんなハーレーダビッドソン純正カスタムモデルの新型2機種が、2016年3月25日〜3月27日に東京ビッグサイトで行われた「東京モーターサイクルショー2016」でお披露目。いずれも、すでに当サイトでは紹介したモデルだが、現車をチェックしてきたので、そのレビューをお届けしよう。
タンクのフィニッシュが見事!
まずは、「CVO プロストリート・ブレイクアウト」。ドラッグマシンからインスパイアされた、レーシーなスタイルと細部にまでこだわったフィニッシュが魅力のマシンだ。エンジンは、ハーレーダビッドソンで最大・最強のスクリーミングイーグル・エアクールド・ツインカム110Bを搭載。排気量1,801ccの空冷Vツインで、最大トルクは126Nm(12.84kgf・m)だ。
注目はプッシュロッドなどに採用された“スモークサテンクローム”
注目はプッシュロッドなどに採用されたスモークサテンクローム。キャンディブラックの色合いと輝きが、ドラッガーイメージをさらに強調している。
フィニッシュの美しさは絶品!
フューエルタンクのサイドラインには、微妙な濃淡を表現したゴールドリーフ風ペイント。アメリカのカスタムカーペイントでは有名な手法を用いることで、ホットロッドな雰囲気もプラス。ラインの上下にはゴールドのラインも施すなど、フィニッシュの美しさは絶品だ。
はっきり言ってかっこいい。こいつをこれ以上イジるには、よほどのセンスと腕が必要。それほどの完成度の高さだ。
ダイナフレームに禁断のエンジン
一方、「S」シリーズの新作「ローライダーS」。こちらの特徴は、本来「CVO」シリーズにだけ搭載が許されるエンジン、スクリーミングイーグル・エアクールド・ツインカム110Bを、熟成のダイナフレームに搭載していること。スタンダードの「ダイナ・ローライダー」が搭載するのは1,584ccのツインカム96Vツインで、最大トルクは116Nm(11.82kgf・m)。つまり、排気量もパワーもスープアップ! ハイパワーなエンジンに合わせて、前後サスペンションやブレーキも強化。また、スプリット5スポークホイールやレーシーなフロントカウルも特徴的だ。
「ローライダー」は、元々1977年にファクトリーカスタムモデルとして登場。つまり、コイツは伝統によりスタンダード化したカスタムを、現代的にグレードアップさせたモデルといえる。ワイルドでパワフルという乗り味を、ぜひ一度体感してみたいものだ。
CVO プロストリート・ブレイクアウト スペック
全長:2,330 mm
シート高:660 mm
ホイールベース:1,680 mm
タイヤ:F-130/60B19 61H、R-240/40R18 79V
フュエルタンク容量: 18.9L
車両重量:318kg
エンジン:エンジン型式 Screamin’ Eagle Twin Cam 110B 空冷45度Vツイン
排気量:1,801cc
最大トルク:126Nm/3,498rpm
価格:339万円(税込)
ローライダーS スペック
全長 :2,390 mm
シート高:685 mm
ホイールベース: 1,630 mm
タイヤ:F-100/90B19 57H、R-160/70B17 73V
フュエルタンク容量(L): 17.8L
車両重量:293kg
エンジン:エンジン型式 Screamin’ Eagle Twin Cam 110 空冷45度Vツイン
排気量: 1,801 cc
最大トルク:143Nm/3,500rpm
価格: 229万円
参考 – ハーレーダビッドソンジャパン