ハーレー乗り必見!2分で学ぶハーレー・ダビッドソンの歴史

すべての始まりは、今からさかのぼること100年以上前。西暦1901年のこと。

当時、自動車工場で働いていた若干14歳のウィリアム・S・ハーレー氏が、同じ工場で働き、さらに親友であったアーサー・ダビッドソン氏と共に、エンジン付き自転車を作ってみようと思い立った。それから2年の歳月をかけて試行錯誤を繰り返すことで、見事に第1号車を完成させる。これが、記念すべき最初のハーレー・ダビッドソンであった。一号車の誕生と共にハーレー・ダビッドソン社設立の運びとなったのだが、この年はこの一台のみの生産に留まった。しかし、それから数年後、ハーレーは会社として驚くべき急成長と生産台数の飛躍的な向上をとげることになる。

生産台数はうなぎ上りに急上昇

A

D

創立5年後の1907年には、その生産台数を150台にまで伸ばし、さらに翌年には450台。そして、1911年には5,000台以上にまで達していった。ちなみに、初のVツインが生まれたのは1909年のこと。吸気系にOHV、排気系にSV機関を持ち合わせるOHIVエンジンの”オホッツバルブ”と呼ばれる810ccで45度の「5D」がハーレー初のVツインとされている。1920年代後半に入ると、より一般向けのバイクをリリースしようと、オホッツバルブよりもローコストで生産が可能なSVエンジンを搭載したモデルを発表する。それが、1929年に登場した750ccのVツインSVエンジンを採用した「Dモデル」である。また、翌年の1930年には1,200ccの「Vモデル」も発表された。

1936年にはナックルヘッドが誕生

そしてときは流れ1936年。初のOHVエンジン”ナックルヘッド”と呼ばれる1,000ccのエンジンを搭載した「ELモデル」が登場。さらに、1941年には1,200ccの「FLモデル」が追加ラインナップされた。1948年になると、冷却効果を上げるアルミ製のシリンダーヘッドや、フリーメンテナンス性を向上させる油圧タペットが採用されたニューエンジンであるパンヘッドが登場する。ちなみに、この年に生産されたパンヘッドは通称ヨンパチパンと呼ばれ、現在マニアの間では高額な値段で取引されていることで有名なモデルである。

3837174773_c50f6d8255_z

またこの頃、イギリスのバーチカルツインエンジンがハーレーのVツインエンジンの性能を上回り、さらにアメリカへの輸入販売台数も年々伸ばしていた。そうした流れから、ハーレーもそれに対抗すべく、1952年に現在のスポーツスターの原型となるスポーツモデル、SV750ccの「モデルK」を発表する。さらに、この「モデルK」は、1954年になると883ccになり「KH」へと進化する。

しかし、イギリス車は650ccのOHVでさらに抵抗してきたため、ハーレーもそれに負けじと1957年に「KH」をOHV化する。これが、ショベルヘッド(通称アイアンショベル)と呼ばれるエンジンの誕生となったわけである。それに続き、9年後の1966年。ビッグツインモデルもスポーツモデル同様にパンヘッドからショベルヘッドに変更されることになる。

AMFに合併吸収されるも脱却に成功

1969年、その頃のアメリカでは企業買収が盛んに行われており、ハーレーは自社を買収されること恐れ、持ち株を手放し、大手企業に会社ごとゆだねることにした。その大手企業はAMFと呼ばれ、当時日本でもボーリング施設やスポーツ用品メーカーとして知られた企業だった。AMFに合併吸収されるかたちとなったハーレーであったが、そんな裏事情もなんのその、2年後の1971年にはダビットソン家の孫にあたるウィリアム・G・ダビッドソン氏がプロデュースした初のFXモデルである「スーパーグライド」を発表する。このFXモデルは、1977年に「ローライダー」、1980年に「ワイドグライド」といった、歴史に残る名車を残していった。そして、ワイドグライドがリリースされた翌年の1981年。ついにAMFからの独立に成功したハーレーは、HOG(ハーレー・オーナーズ・グループ)の発足をするなど、本格的にその活動を増していったのである。

1984年にエボリューションが登場

それから3年の月日がたった1984年。当時最先端のコンピューターを用いて設計された、オールアルミのエボリューションと呼ばれるエンジンが完成し、ソフテイルと呼ばれる、まるでリジッドフレームのようなデザインのサス付きフレームに搭載されリリースされた。それに伴い、スポーツモデルも翌年1985年にはエボリューションエンジンが採用されることとなった。

このエボリューションエンジンが採用されていた期間は1984年から1999年まで。新世紀を迎えたと同時に、新たな進化を遂げたツインカムエンジンにその座を譲ることになる。さらに、翌年にはハーレー初となる水冷DOHCエンジンを積んだ「V-ROD」が発表され、2002年には一般に販売されることとなった。

様々な変遷を経て今のハーレー・ダビッドソン社がある

現在までに様々なラインナップの追加、モデルチェンジを繰り返し、今もなお進化し続けるハーレー・ダビッドソン。

もちろん、これはハーレーが歩んできた歴史のほんの一部分をかいつまんでまとめた文章である。しかし、こうして私たちが少しでもハーレーの歴史を知り、そしてハーレーを愛することで、これからのハーレーの歴史がさらに深いものに築き上げられていく。そうして、ハーレーの歴史はまた、次の世代へと受け継がれていくのである。

参考 –  pilot_micha

TSURU

TSURU

モーターサイクル・ファッション誌「UP-SWEEP」の編集長。変に偏ったバイクとファッションの知識を持ち合わせ、物事を哲学的に思考する癖がある。