「ランキング首位のマルク・マルケス(ホンダ)を制したい。」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がタイトル獲得をするには、優勝しかない。天候は晴れ、路面はドライコンディションのなか、注目のレース2017MotoGP第18戦の最終戦が、11月12日スペインで行われました。
チーム・ホンダ!向かうところ敵なし!の実力
リカルド・トルモサーキットで行われたレースを制したのは、レプソル・ホンダ・チームのダニ・ペドロサ。わずか0.337秒差での2位は、モンスター・ヤマハ・テック3のヨハン・ザルコ、3位にレプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスという結果に。
レースのスタートから、マルク・マルケス(ホンダ)がリードする展開となり、その後にヨハン・ザルコ(ヤマハ)、ダニ・ペドロサ(ホンダ)と続きます。2周目には、4番手にホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)と5番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が迫り、タイトルに向けて熾烈な争いとなりました。
まさかのアクシデントがドゥカティ勢を襲う!
4周目以降から、ヨハン・ザルコの後をマルク・マルケスが追うかたちで周回を重ねていたが、23周目に入ったところでマルク・マルケスのマシンがスライド。何とか転倒は回避できたものの、5番手に後退となります。その後25週目にホルヘ・ロレンソが転倒、さらにアンドレア・ドヴィツィオーゾまでもオーバーランによってグラベル上で転倒し、この時点でマルク・マルケスのタイトル獲得が決定。
ヨハン・ザルコ3回目の表彰台
トップをキープしていたヨハン・ザルコは、2番手のダニ・ペドロサと接戦となり、最終ラップで抜かれ2位に。ヨハン・ザルコは、今シーズン3回目の入賞を果たしました。
ヨハン・ザルコのコメント
「レースをリードすることができたが、最終ラップのコーナーで抜かれたのは、残念な結果だった。」
レプソル・ホンダ・チーム3冠達成
ダニ・ペドロサのコメント
「今年は多くのレースで苦戦してきたが、このような結果で終えることができた。チームにとってもファンにとっても良いシーズンとなった。」
マルク・マルケスのコメント
「今季の前半戦は、肉体的にも、精神的にもタフなものでした。今日のレースは本当に信じられません。パルクフェルメに来て初めてチャンピオンになれたと気づいたくらいでした。」
レプソル・ホンダ・チームは、ライダー、コントラクターズ、チームタイトルの3冠を達成しました。ヨハン・ザルコを抜いてトップに立ったダニ・ペドロサは、今シーズン2勝目となる表彰台です。マルク・マルケスは、3位に入りMotoGPクラスで4回目となるタイトル獲得となりました。
4位にはスズキのアレックス・リンス、5位にヤマハのバレンティーノ・ロッシ、6位にスズキのアンドレア・イアンノーネが入賞。総合のレース結果でドヴィツィオーゾは、自己ベストとなるMotoGPクラスランキング2位を獲得しています。
残念ながら、ドゥカティ勢の入賞とはなりませんでしたが、次のシーズンに向けて期待が高まる結果となりました。
2位のヨハン・ザルコとダニ・ペドロサ、マルク・マルケスとの接戦には、次の2018年シーズンでも注目が集まりそうですね。