“イタリアの走る宝石”といわれる MVアグスタが、以前ご紹介した「F3 RC」「F4 RC」に続いて、またしてもスペシャリティなバイクのリリースを発表しました。
それが、2017年モデル”Repalto Corsa”第3弾となるハイパー・ネイキッド「Dragster 800 RC」です!
※ドラッグスターのスペルが”Dragstar”だと、ヤマハのクルーザーモデルですのでご注意を。
MVアグスタ「Dragster 800 RC」
「Dragster RR」をベースに、”Rrepalto Corsa”=”Racing Department”のネーミングを与えられたプレミアム・モデルが「Dragster 800 RC」。
機能と美を併せ持つ、そしてこのモデルを乗りこなす技量と財力をも併せ持つ、極一部のエキスパートに向けた最強ネイキッドという位置付けです。
「Dragster 800 RR」をベースとしており、3気筒800cc直列エンジンにトレリスフレーム+片持ちリアアームという車体構成はそのままに、軽量化と高性能化を推し進めました。
チューニングされたエンジンはクラス最高峰となる 140hpを13,100rpmで発揮。エンジン重量は僅か52kg。コーナー進入時のイナーシャ(※)を低減させるカウンターバランサーを装備、直線だけでなくコーナリングを楽しめる仕様を与えられています。また、本モデル専用の3本出しマフラーも高出力化に寄与しています。
※イナーシャとは回転の難易さの事です。イナーシャの値が小さいほど、加減速時に小さなエネルギーで済みます。
Dragster 800 RC のディテール
シフトアップ&ダウンを助けるクイックシフター EAS2.0、8レベルに設定可能なトラクションコントロールのほか、電子制御も最高峰。
同社が誇る”Motor & Vehicle Integrated Control System”という4モードの設定ができるシステムを搭載しており、そのうちの1つは、エンジンレスポンス・レブリミッター・トルクマネジメント・エンジンブレーキをライダーの嗜好にあわせて設定できます。
極めて小さなフロントスクリーンをはじめ、フロントフェンダー、ラジエーターカバーは全てカーボン製で、軽量化に貢献しています。
フロントフォークはフルアジャスタブルの倒立、リアショックはザックスのフルアジャスタブルという組合わせ。前ブレーキは320mmダブルディスクとブレンボ4ポッドキャリパーです。
世界限定350台の販売!
「Dragster 800 RC」に関する情報は同社ウェブサイトにて公開されておりますが、世界限定350台の販売となるそうです。価格やスペックは未発表ですが、実車のお披露目と共に、ミラノショー2016でリリースされるとみて間違いないでしょう!
実際の速さはともかく、その美しさとプレミアム感から、最強ネイキッドと書いてしまいましたが、そう呼ばれても不思議でないくらい魅力的なモデルですね。オーナーになれる方が羨ましい!