アメリカのオートバイメディア「MOTOR CYCLIST」WEB版の7月24日付け記事で、ホンダの新型デュアルパーパス(オン・オフ両用)モデル、「CRF1000L Africa Twin(アフリカツイン)」のスクープ画像が掲載された。
同モデルは2014年11月のEICMA2014(ミラノショー)でプロトタイプが出展され、今年5月には2015年中の復活が発表されていた。
ご存じの方も多いと思うが、アフリカツインは、パリダカールラリーにホンダが投入したNXV750のレプリカモデル。650ccツインの初代は1988年に発売。その後1990年にモデルチェンジで750ccとなり、国内では1999年まで発売されていたモデルだ。
コンパクトなリッターマシン
復活となる新星アフリカツインをぱっと見て感じるのは、以前のモデルよりかなりスリムなイメージとなったフォルム。フロントマスクからサイドカウルへと続くラインは、かなり細くてスポーティ。ボディ自体も、1000ccのデュアルパーパスの割りにはかなりコンパクトに作られているようだ。
ボディの軽量&スリム化に大きく寄与しているのは、新開発のエンジンだ。
オフロードレーサーのCRF250R/450Rの技術がふんだんに盛り込まれた998cc・水冷ツインは、軽量カムシャフトや270度クランクを採用。リッタークラスとは思えないほど軽くて細身のエンジンを搭載している。
「MOTOR CYCLIST」によると最高出力は94ps。ライバルのBMW「R1200GS」の125psや、KTM「1190 Adventure」の150psには劣るものの、軽さによる操作性の良さは2車を凌ぐと言う。
日本のワインディングや林道などでも、十分扱いやすいボディやパワー特性であることは、期待できそうだ。
トラコンやDCTなども搭載
新型アフリカツインには、最新の装備も満載だ。
まず、3モードの設定ができるトラクションコントロールを搭載。ABSも、トラコンと連動して3モードの変更が可能だ。スリッパークラッチは標準装備、オプションでDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)モデルも選べる。
このDCTとは、クラッチとシフト操作が不要なATモードと、通常のマニュアル操作(MT)モードが選べるミッションのこと。ATモードには、クルマと同じくDモードとSモードの設定もある。高速道路を使ったロングランではAT、ワインディングやダートではMTなど、状況や好みに応じた設定が可能なのはうれしい。
アメリカでのデリバリーは「MOTOR CYCLIST」によると2016年初頭。国内仕様の発売などはまだ不明だが、前モデルのファンはもちろん、ロングツーリング派などにも待ち遠しいモデルのひとつと言えるだろう。
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