ホンダ「NSR500」といえば、2ストロークV型4気筒のホンダ・レーシング(HRC)が開発したロードレーサーであり、馬力至上主義の2ストローク全盛期を駆け抜けた、アラフォー世代の誰もが憧れたモデルだ。
今回は、そんな憧れの神マシンを現代に復活してしまった、Suter Racing Technologyの「MMX500」についてご紹介したい。
スイスのSRTが開発
こちらのNSR500レプリカ「MMX500」を製作したのが、エスキル・スッター氏の率いるSuter Racing Technology(SRT)だ。
彼はもともとレーサーであり、1998年にはロードレース世界選手権500ccクラスにMuZチームのライダーとしても参戦していた。
その後1996年にはSRTを立ち上げ、これまでにMuZ500や、ペトロナス・FP1、カワサキ・ZX-RRの開発にも携わっていた、正真正銘の凄腕だ。
195馬力/129kg/576ccのNSR500レプリカ
アルミのインスパーフレームに、マグホイール、カーボン製のカウルを採用したMMX500の重量はなんと127kg。しかも最高出力は195hp/13,000rpmを誇り、6速フルで回すと310km/hにまで達する。
さすがNSR500レプリカ…、とてつもないスペックだ。また、ピーキーなエキゾーストノートに心揺さぶられる。
続きは是非動画でご覧いただきたい。
なお、MMX500の価格は12万スイスフランとのことで、日本円で約1,500万円と非常に高額だ。しかし、レーサーモデルの開発費用は数億円の資金投入も珍しくないので、そう考えると安いのかもしれない…が、何にせよMMX500を購入するのは現実的ではなさそうだ。
妙に刺激を受けてウズウズしてしまったアラフォー諸君は、30万円代から手に入る「NSR250R」の中古車両あたりを物色してみてはいかがだろうか。
参考 – THE BEAST IS BACK – SUTER500、Youtube : Suter MMX 500 Demorun I、Suter MMX 500 Demorun II