【モトクロスごっこ体験記】免許なしの後輩にオフロード体験をさせたら超絶ハマった話

埼玉県川越市にあるバイクショップのウエストポイントがやっている「モトクロスごっこ」をご存じでしょうか?

「モトクロスごっこ」とは?

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週末の土曜か日曜日に行われているこのスクール。バイクはもちろん、ウエアやヘルメットも貸してくれるから手ぶらでOK。しかも、公道ではなく、完全クローズドのコースで行うため、バイクの運転免許を持ってない人でも参加できます。

「オフロード走行ってやってみたいけど、走れるバイクがないし、いきなりは転倒しそうでちょっと…」なんて人にうってつけ。今回はこのスクールに参加した、初心者2人の体験レポートを紹介します。

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開催場所は、全日本モトクロス選手権も行われている本格的コース「オフロードヴィレッジ」になります。

免許もない高校生がオフロードを走れるか?

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登場するのは、普段ロードバイクには乗っているけど、オフロードは未経験のシンタローくん(右)と、バイクに乗ったことすらないけど、先輩のシンタローくんに誘われて興味を持って参加したレイくん(左)の2人です。

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2回に分けてお届けする今回のレポート。まずは、バイク自体が初体験のレイくん(18歳)にスポットを当てます。バイク免許すら持っていない高校生のレイくんですが、いきなりのオフロード走行は大丈夫でしょうか?

バイクの操作や走り方からスタート

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レンタルしたウェアなどを着たら、簡単なミーティングの後に、まずは準備運動。オフロードバイクに乗るのはスポーツですから、転倒してケガしないように、入念に体をほぐします。

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体がほぐれたら、いよいよバイクに。スクールでは、ホンダ製のモトクロス競技用バイクを使います。競技用といっても子供向けなので、サイズは小さめで、とても乗りやすいタイプです。身長165cm以上の人は「XR100」、女性や身長165cm以下の人はさらに小さい「XR80」をレンタルします。

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当日は、バイクに乗ったことがない人が赤組(赤ゼッケン)、バイクに乗ったことがある人は緑組(緑ゼッケン)にクラス分け。当然レイくんは赤組に入ります。

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赤組は、バイクに乗ったことないがないので、まず基本操作からレクチャー。クラッチやアクセル、エンジンの始動方法などを教わります。

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レイくんが借りた「XR100」は、排気量100cc空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載しています。

現行の街乗りバイクならボタンひとつでエンジンが掛かるセルスターターがありますが、「XR100」の始動方式はキックです。バイク初心者なのに、いきなりのキック式に戸惑うレイくん。

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「おかしいな、かけられない!」

バイクに乗っている他の参加者たちがすぐにエンジンを掛けられたのに、自分だけ掛けられずに少し焦り気味。ですが、他の人のやり方を見よう見まねでやって、なんとか始動できました。

「よっしゃー楽勝! 俺って才能あるかも?」

実は、このキックスタートが、レイくんにとって後ほど最大の難関になるのですが、この時はなにも知らず、無邪気に喜ぶレイくんでした。

基本の乗り方を学ぶ

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まずは、ギア付きのバイクの走り方。ちなみに、「XR100」は5速マニュアルミッションを搭載しています。

「エンジンを掛けたらクラッチを握り、まずギアを1速に入れます。その後、クラッチを繫いで、アクセル開ければ前に進みます。足を付いていいので、まずは走ってみて下さい」と福本講師。

早速やってみます。

「あれ? エンジンが止まった!」とレイくん。

「クラッチを繫ぐときに、もっとアクセル開けないと進まないよ〜」と福本さん。

「了解です、もう一回トライ。エンジンを再始動しなきゃ…あれ?」掛かりません。どうしよう?

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「エンスト(エンジン停止)したら、一度クラッチを握りギアをニュートラル(ギアが入っていないフリー状態)にしてから、キックを踏もうね」と、今度は近くにいた別のインストラクターさん。

やり方が分かったレイくんは、エンジン再始動。今度はうまく走りだせました。

「コツはつかんだぞ」とレイくん。意気揚々とコースへ走り出します。

コーナーは足を出す!

アクセルとクラッチ、ギアの使い方が分かり、ステップに足を載せて走ることができるようになったレイくん。今度は、コーナリングです。

「まずは、ブレーキを使わなくても曲がれるくらいのゆっくりとした速度で曲がりましょう。オフロード走行では、曲がる時はコーナー内側の足を出します。タイヤが滑ってバイクがイン側に傾いた時に、足でバランスが取ったり路面を支えることで、転倒しにくくするためです」と福本さん。

早速チャレンジです。

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難なく成功するレイくん。「だんだん楽しくなってきたぞ」とご機嫌です。

「慣れて走るスピードが上がってきたら、コーナーの手前でブレーキを掛けて、減速してみましょう」と福本講師。

最初はブレーキを掛けるとギクシャクしていたレイくんですが、これにもちょっとずつ慣れて上手くなってきました。

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「ちょっと走る場所を変えます。みなさん、後ろに付いて走って下さい」福本さんの指示に従い、走り出す生徒たち。今度のコースは、なんと土がフカフカ。

「あっ!」そこで再びエンジンがストップしたレイくんのバイク。先程習った通り、ギアをニュートラルに入れて、キックを……ギアがニュートラルにならない!

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「クラッチを握って、バイクを前後に振りながらギアを操作してみて下さい」。救出に来た別のインストラクターさんに教わると、なんとか成功。ニュートラルに入れて、無事エンジン始動です。でもなんでエンスト?

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「フカフカの道に入る時は、手前でアクセルを少し多めに空けないと前に進みづらいんですよ」とインストラクターさん。

レイくんは、フカフカの道が怖くて、逆にアクセルを閉じてしまったのが敗因です。でも、おかげでエンスト対策は万全! ちょっと自信が付いたレイくんでした。

午前中でかなりバテバテ

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元のコースに戻ったら、お昼休み。午前中でかなり体力を消耗したらしくバテバテで、お腹もペコペコ。このスクールでは、受付時にお願いすれば、お弁当も配達してもらえます(有料)。かなり豪華なお弁当にニンマリしながら、先輩のシンタローくんとバクバク食べて、少し休憩したら午後の講義が開始です。

立ち姿勢の走りもお勉強

午後は、スタンディングポジションでの走り方を学びます。ガタガタ道を走ることが多いオフロード走行では、ずっと座っていると疲れるし、激しく動くバイクの動きについていけなくなるため、立った姿勢=スタンディングポジションで走るのも基本です。

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「スタンディングは疲れるなぁ〜」と言いながらも、徐々になれてきたレイくん。いいペースで走りっています。

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午前中はできなかった、カーブ手前でブレーキを掛けて曲がるテクニックもなんとかできるようになってきました。後半では、かなりバイクを寝かせて、ちょっとリヤタイヤを流してクイックにカーブを曲がることもできるように!

「また、絶対来ましょうね!」と満面の笑み

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一日で、かなりの上達ぶりです。平らな場所だけでなく、大きな丘みたいな盛り上がりがある場所も走れるようになり、かなり自信がついたレイくん。

スクール終了後には、先輩のシンタローくんの所に駆け寄り

「すごく楽しかったです! 誘ってくれてありがとうございます。また、絶対来ましょうね!」と満面の笑み。オフロードバイクがすごく楽しくて、完全にハマったようです。

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「あ〜、また来ような。俺も今日は収穫あったしね」とシンタローくん。

「収穫ってなんですか?」と聞くレイくんに「それはね…」

シンタローくんがこの日に得た収穫とは? それについてはシンタローくんがチャンレンジした「アクションライド編」でご紹介しますので乞うご期待!

参考 – モトクロスごっこ公式ホームページ

平塚直樹

平塚直樹

バイクやクルマ系雑誌の編集を経て、フリーライターに。最近は、チャリから宇宙ロケットのネタまで幅広く執筆中。愛車は隼。最新テクノロジーと映画、猫好き。