東京モーターショーのホンダブース(2輪)は、事前の出展概要の通り「モンキー125」&「スーパーカブ125」を中心に盛り上がっていましたね!
【東京モーターショー2017】デカい「モンキー125」と「スーパーカブ125」など東京モーターショーのホンダブースは原付が充実!
その一方でホンダは、かねてより”EVスクーターを2018年より市販する”と明言していたワケですが、それに対応する形で「PCX ELECTRIC」を発表しました。
今回は、過去記事で詳細を書ききれなかった「PCX ELECTRIC」と、同時に発表された「PCX HYBRID」を併せてご紹介しましょう!
「PCX HYBRID」は世界初のハイブリッドスクーター!
さて、東京モーターショーのホンダブース記事でスルーしてしまった「PCX HYBRID」からご紹介しましょう!
「PCX HYBRID」は、走る喜びの新提案のために、二輪車初となる独自のハイブリッドシステムを搭載。高出力型のリチウムイオンバッテリーを採用し、ACGスターターによりエンジンをアシストすることで、従来並みの車体サイズに納まるコンパクトなシステムとしながら、トルクフルな走りを実現しました。
“機敏なスロットルレスポンスや高い動力性能”と”高い利便性”の両立を図ると共に、デザインにも「PCX」らしい流麗で伸びやかなボディーを継承。さらに、より「美しさと力強さ」を追求した新しいスタイルで先進イメージを表現しています。
落ち着きのあるダークブルーとダークシルバーのツートーンカラーと、専用エンブレムや灯火器、シートに施したアクセントカラーの鮮やかなブルーが互いの色を引き立て、ハイブリッドモデルならではのプレミアム感を演出しています。
“2018年に日本を含むアジア地域で発売予定”と明記された市販予定モデルであることが注目に値します。
搭載するエンジンは、ホンダの次世代エンジン”eSPエンジン”。それについては……
過去記事で詳しくご紹介していますが……2012年に発売した「PCX」に初搭載されて以降、世界各地に、その地域に応じた仕様に変更、搭載されている、ホンダの次世代エンジンです。
「eSP」とは、enhanced(強化された、価値を高める)、Smart(洗練された、精密で高感度な)、Power(動力、エンジン)の略。低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用し、環境性能と動力性能を高めたスクーター用エンジンの総称です。
今回の「PCX HYBRID」では、エンジン始動にACGモーターを使用していますが、その出力を12Vから48V化。そのパワーを常用する、いわゆるマイルドハイブリッドシステムとされています。
シート下は収納スペースとされていますが、その下にはリチウムイオンバッテリーが搭載されています。
残念ながら東京モーターショーでは見せて貰えませんでしたが……
もはやニューモデルでは必須アイテムと言えるLEDヘッドライトを装備。リアテールライトは、消灯時にブルーになるのだそうです。現場では確認できませんでしたが……。
ということで、残念ながら今のところ燃費やスペックといった具体的な数字は出て来ていませんが、世界初のハイブリッドスクーター「PCX ハイブリッド」は、2018年の市販化が明言されています。新たな情報が入りましたら、続報としてお伝えしましょう!
「PCX ELECTRIC」は可搬式バッテリーに注目!
過去記事でも簡単にご紹介しましたが、コチラがホンダが東京モーターショーで発表した電動スクーター「PCX ELECTRIC」。
市街地の交通環境に、より調和する動力性能を目指してホンダが独自開発した定格出力0.98kWの高出力モーターと、着脱可能なHonda Mobile Power Packを搭載しています。
リチウムイオンバッテリーは48Vですが、シート下に収納されます。容量は1kW以上とのこと。
オンボード状態で、ご覧のように、家庭用の100V電源で充電できるうえ……
可搬式なので、車体から取り外しての充電も可能。
これは日本の住宅事情を考慮したうえでの仕様であり、ココこそが「PCX ELECTRIC」最大の注目ポイント。コレは日本市場で爆発的に売れている電動アシスト自転車の仕組みに倣ったものでしょう。
スクーターのために新たに200V電源を住居に確保するのは現実的ではありませんし、マンション住まいの方も少なくないですから、これはナイスアイデアです。
ということで、ホンダが満を持して発表したEVスクーター「PCX ELECTRIC」はバッテリーが可搬式である点が新しいのでした。これで性能が他社製品に匹敵するようなら、EVスクーター市場の先頭に躍り出る可能性があると思います。
今後もウォッチして、面白い情報が入りましたら、コチラも続報としてお伝えしましょう!