ピアッジオ「APE」は、東南アジアやインド方面で、タクシーとして、また商用車としても大活躍している三輪車です。
当サイトでは、以前こんな記事を公開しています……あまり反響ありませんでしたが……
そんな「APE」ですが、生産開始から70周年を迎えた2018年には、それを記念する限定モデルが発売されたのです。それに加えて、仕向け地に応じた様々なエンジン仕様車を新開発するなど、歳を重ねてますます意気盛ん。実にお達者なのであります!
限定70台の「APE」70周年記念モデル!
まず最初にご覧いただきますのは、「APE」70周年記念モデル、それが「CALESSINO 70°」。2007年に登場した「CALESSINO」をベースに限定70台が2018年に生産されました。
第二次世界大戦後の1948年にイタリアで誕生した「APE」。イタリアは日本と同じ敗戦国ですから、貧しかったのでしょうね……125ccエンジンで200kgの荷物を積んで走れる「APE」は商用車として大活躍したのでした。
そんな初代モデルを彷彿とさせるクラシカルな仕上がりを見せる「CALESSINO 70°」。ヨットをイメージさせる爽やかなブルーは”ネプチューンブルー”と言います。それにマッチさせるシートと幌、スペアタイヤのカバーなどはサンドに仕上げられています。残念ながらディテール写真はありませんが、シートではなく、サドルである、と表記されています。
限定モデルの証であるプレートが誇らし気に前後に添付されています。
クラシカルな雰囲気を強調したホイールカバーなどディテールそのものはベースモデルと共通です。
この幌はオープンカーのように開閉が可能でして……
こんな風にカブリオレって感じでオープンになるのであります。同じ「APE」とは言っても、「CALESSINO」は地中海を楽しむセレブを中心に愛される素敵な乗り物なのです。
EURO4対応に天然ガス&メタン仕様が新開発!
さて、ここからが本題。「APE」そのものの進化が凄いのです。イタリアにも生息するガテン系の皆さん、あるいは二輪の代わりに愛用する若者の足として活躍すべく、進化を遂げています。それがコチラ!「APE 50」なのですが……最新の排ガス規制であるEURO4規制に対応した2ストロークエンジン搭載車なのです。
カットオフシステム・2次エア供給、チャンバーの改良により、性能を犠牲にすることなく規制に対応させた、とされています。カットオフシステムが何を指すのか分からないのは筆者の不勉強であります……しかし凄いことです。
そして更に凄いのがコチラ!インドで発売が開始された「Ape Xtra LDX」と「Ape Auto DX」。何が凄いかって……天然ガスエンジン車とメタンエンジン車を同時に発売しているのであります。
で、両車は「APE」初の水冷エンジン搭載車であり、性能と環境性能を両立させることで、伸び続けている途上国における都市内移動や小さな商用というニーズに対応して行く狙いがあるのだそうです。
ということで今回は、生誕70周年を迎え、ますます意気盛んなピアッジオ「APE」をご紹介してみました。