神奈川から福岡までロングツーリングに出ることになった。
目的は福岡で行われるハーレーミーティングに参加なのだが、どうせなら往復の道中も楽しもうと考え10月7日に出発。ミーティングは10日〜12日。帰りの日にちは特には決めていないというような日程で、今回はフェリーは使わずに全行程自走しようと決めた。
相棒は古いバイク
筆者の愛車は1980年のハーレー。ショベルヘッドと呼ばれ、「よく壊れる」という悪評が高かったバイクだ。日本のハーレーショップのレベルは世界トップクラスで、良いメカニックのいるショップを見つければ、現在はショベルでも不安なく乗れる。しかし国産車に比べればやはりその信頼性は低く、いざという時には自分でどうにかできる知識は必要だ。
なので自走とは言ってもそれなりの準備と覚悟が必要だ。
まずは予備パーツの準備
電気系統のポイントやコンデンザー、コイル、レギュレーター、ガバナー。前後21インチと16インチのチューブ。ベルト、アクセルワイヤー。それに最近換えていないベアリングなどを積み込む。
「壊れたらそれまでだよ。どうにかなる」そんな風に開き直れる人は予備パーツもあまり持たないが、筆者は「意地でも自走で帰りたい」派なので、予備パーツや工具などに抜かりはない。最悪の事態を考えてもちろんJAFの会員だし、任意保険特約のレッカーサービスも。
往復2,000キロ以上のツーリングをショベルで走るとはそういう事なのである。
初日
高速で天橋立まで行き、キャンプ地は日本海側の京丹後にしようと決め神奈川県厚木市を朝7時に出発。
東名〜名神〜北陸自動車道〜舞鶴若狭自動車道、天橋立からは下道で京丹後までの600キロ程の工程。
高速に乗りスピードを上げると、まずは愛車の音を慎重に聴くクセがついている。どこか調子が悪いと異音がする。それを気にしているからだ。「そんなバイクで楽しいの」という疑問もあるだろうが、多少の苦労はあるが最高に楽しいしとしか言えない。
独自の鼓動などその気持ち良さを言葉にするのは簡単だが、こればかりはやはり乗らなければ伝わらないだろう。
しばらく走ると異音の心配もなくなり、ひとり旅なのでペースも上がる。
天橋立には午後4時に到着するが、一大観光地なので有料駐車場以外にバイクを停める場所がまったくない。
一度は行ってみたいと思っていたが、それほどじっくり観光したいワケでもないので、早々に退散し下道で京丹後に。
あらかじめメボシを付けていたキャンプ場に着く前にスーパーで晩飯を購入。なぜならキャンプ場に着くのは午後6時くらい。暗い中で料理するのも面倒なので出来合いの惣菜を買い込み、平日で誰もいないキャンプ場でひとり晩酌。
ひとり旅が大好きなので、まったく寂しさなどは感じない性格なのでそんな状況も大好きで、明日の予定を考えつつ、早めに就寝。無事に初日が終わった。