単独バイク旅を楽しむ女性ライダーの魅力!

女性ライダーは80年代のバイクブームのころからすっかり増えて、今では珍しくもない存在であり、どちらかといえば「女性ライダー」という言葉の方が死語に近いかもしれない。

そもそもどんなジャンルの趣味でも「女性」と頭に付けることは性差別にだと思われる昨今、それでも「山ガール」や「森ガール」なんていう呼び方がもてはやされ、逆に「スイーツ男子」なんて言葉も飛び出して、もはや性別のの違いが差別なのか区別なのか分からないのが現状。

一般的な意見としては性別の違いを持ち出すのは、倫理的にはよろしくないというのが常識。しかしやはり、男ばかりの世界に女子がいれば目立つのも確かな事だ。

どんなに女性の台頭が叫ばれていても、やはり女性には厳しい世界もある。「バイク旅」というのもそのうちのひとつではないだろうか。

仲間と走り3〜4日程の旅ならば問題もないが、ひとり旅で、しかもロングともなると、やはり防犯上の問題からお肌のお手入れまで多々問題が出てくるので、女性では大変だろうと容易に想像がつく。だからやはりひとりバイク旅の女性というのは少ない。が、そう少ないのであって皆無ではないのだ。しかもホテル泊りを基本とする方法ではなく、ほぼすべてをキャンプで走っているのだから凄い。

筆者も年に数回は長いひとり旅に出るが、最近では3日に一度はホテル泊まりだ。最近のビジネスホテルが清潔快適で尚且つ低価格になったというのが大きな要因だが、そうなると街中のホテルに泊まり、ひとり夜の赤提灯で地酒と地元の肴で一杯なんていう楽しみも出来てしまうから、ますますホテルに流されそうになっているのが現状だ。

そんなオヤジライダーとは裏腹に、キャンプを続けながら走る女性ライダー。そんな存在を数人知っているのだが、みんな淡々と肩肘張らずに良い旅をしている。

女子ツーリングや女子キャンプも増えているようだし、それも楽しそうだけれど、ふらりと入ったキャンプ場にひとり旅の女子がてきぱきとご飯の支度をしつつ、ビールや焼酎ではなくワインなどを飲んでいるのを遠目から見ていると、バイクブームなんてもう来なくても大丈夫。なんて根拠のない自信が出てくるから不思議だ。

“バイク乗り”という小さな世界は、いろいろとカタチを変えながら、それぞれが楽しめる世界になってきていると思う。そういえば10年以上前のこと、北海道をひとり旅していた女性ライダーがライダーハウスに泊まった時の事。客はもうひとり男がいるだけで、女性は鍵付きの部屋を与えられたらしいが、その男が夜中に部屋に入ろうと、扉をガチャガチャやっていて、一晩中ナイフを握って眠れなかったという話を聞いたことがある。

日本のバイク文化も熟成しながら、そんなことも減ってきたのではないかと思う。だからこうしてひとり旅を楽しむ女性も増えつつあることがやはり素直に嬉しい。

オオモリシゲユキ

オオモリシゲユキ

バイク・アウトドアが大好きな放浪ライターと書くと格好良いがただのオヤジライター。加齢臭気にしつつ今日もバイクで走ります。得意分野は外見に似合わず文章