速さと美しさの両立!スーパーチャージャーを搭載したトライアンフ「スラクストンR」

イギリス出身の元オートバイレーサーで、4度のSBKワールドチャンピオンに輝いた伝説のレーサー、カール・フォガティ選手を覚えていますでしょうか。恐怖心が欠落したかのような圧倒的速さを誇ったフォガティ選手ですが、今回はそんな彼が駆ったトライアンフ「スラクストンR」についてご紹介いたします。

フォガティ選手の強心臓もさることながら、スラクストンRも相当スゴイことになっています!

その名もThe White Bike

イギリスのトライアンフ本社が製作した本気のワークスレーサー「The White Bike」がそれです。一見、公道走行が可能な車両に見えますが、保安部品は装備されておらず、なんとスーパーチャージャーを搭載しています!

ところで、この美しい「スラクストンR」がどのような経緯で製作されたのかと言うと…、

こちらの「Essenza Sprint Challenge」というドラッグレース参戦を目指して製作されたのです。そう、この「スラクストンR」は生粋のドラッグレーサーなのです。

ところでこの「Essenza Sprint Challenge」というレースは、排気量1,200cc未満、2気筒以下というレギュレーションの下に開催されるドラッグレース(1/8マイル)です。前回はドイツのバイクイベント「Glemseck 101」のイベント内イベントとして開催されました。次回はIntermotの会場で開催を予定しており、その後レース参戦車両を展示するカスタムコンテストも開催されます。

ということで、この「Essenza Sprint Challenge」に参戦する車両には速さだけではなく美しさとの両立が求められるため、一般的な長~いドラッグレーサースタイルにはなりません。そのため、エンスーなドラッグレースファンから、GPレースファンまで、幅広いライダーに注目されているイベントなのです。なるほど、実に賢い仕組みですね。

ちなみに「Essenza Sprint Challenge」は、2台がノックアウト形式でスピードを争う形式となっていますが、スーパーチャージャーを搭載してモンスターと化したフォギーの駆る「スラクストンR」は、他を寄せつけぬ速さで勝ち進み、順調に決勝にまでコマを進めました。そして決勝戦での対戦相手は…、

先日ご紹介した、カワサキ「バルカンS」でした。こちらのバルカンSは排気量650ccと圧倒的に不利な車両ですが、NOSキット搭載車なのです!

(カワサキ「バルカンS」でドラッグレースに参戦した記事は、『カワサキ「バルカンS」をドイツ人が本気でカスタムしたら凄すぎるマシンが誕生した!』をご覧ください。)

結果は…強敵を打ち破って、フォギーの駆る「スラクストンR」が見事勝利を収めました!

レース後のフォギー(右)と「バルカンS」を駆ったフランチェスカさん(左)。それでは最後にトライアンフ本社が公開した動画をどうぞ!

カジュアルなフォギーのウェアに表れている通り、大人が本気で、それでいて肩の力を抜いて、真剣に遊んでいる姿が伝わってきますね!

速くて美しい「スラクストンR」にだけでなく、ヨーロッパのバイク文化にも憧れてしまいますよね。

参考 – トライアンフ(本社)Glemeck 101Essenza Sprint ChallengeYoutube(Triumph at Glemseck 101 2016)
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。