クラシック好きのスイス人がドゥカティ「モンスター1200R」でレーサーを作るとこうなる!

ドゥカティ「モンスター1200R」といえば、ハイパーネイキッドというジャンルを牽引する人気モデル。今回ご紹介するのは、その「モンスター1200R」をベースにスイス人が製作したレーサーです。

が……そのレーサー、一見しただけではベースモデルが判別できないほどカスタムされています!

ドゥカティ「Monster 1200R」

コチラがベースとされた「モンスター1200R」の2016年モデル。ボリューム感溢れるボディワークはもちろんのこと、元はスーパーバイク用だった水冷4バルブのテスタストレッタエンジンを搭載。

トドメは「R」専用の充実の足周り。2016年モデルでは、アルミ鍛造ホイールの採用、リアをワイド化しつつピレリ製ディアブロスーパーコルサSPを履かせた前後タイヤなど、一昔前のスーパースポーツより速い、というレベルに到達。ドゥカティのブランド力も相まって、このままで充分に魅力的なモデルです。

ドゥカティ「Pandra」

そしてコチラが今回製作されたレーサー「Pandra」。製作者はスイスの若手カスタムビルダーYoung Guns Speed Shop。クラシックバイクのカスタム、レストア、レーサー製作を得意としています。

ドゥカティのドイツ法人より「ドゥカティのヘリテイジ・モデルをモチーフにして、それでいて現代的なカフェレーサーのようなドラッグレーサーを」との、かなり無茶な依頼を受けました。

その依頼への答えが、この「Ducati Pandra」。70年代後半の名車「900SS」辺りを彷彿とさせる、それでいて保安部品を装着すればカフェレーサーになりそうな、見事な車両に仕上げられました。

コチラが「Pandra」がモチーフとした70年代の名車「900SS」。空冷Lツインエンジンは、べベルギア駆動、デスモドロミック・バルブ駆動というユニークな形式を採用していました。

Pandra のディテール

まず目を奪われるのはユニークな外装。ガソリンタンクからシートカウルまで、ワンピース構造とされています。それを支えるリアフレームを製作した後、クレイモデルを経て、最終的にはグラスファイバーで作成しました。

しかし実は、このワンピースのタンク&シートカウルの下にはアルミ製ガソリンタンクが隠されているという、とても手の込んだ仕様になっています。

低く構えたクラシカルなスタイルを実現するため、アルミ製ガソリンタンクを2個搭載。小さなサブタンクをリアカウル内に設置、そしてバッテリーボックスと電装系があった所にメインタンクを搭載することで、容量9Lを確保しています。

グラスファイバー製ダミータンクの下には、バッテリーを始めとした電装系パーツがギッシリと詰め込まれています。ラジエーターを小型かつ高効率な物に変更、ゴムホースをアルミ製パイプとすることで、現代的なイメージを醸し出します。

メガフォンマフラーが一品物なのは、言うまでもないでしょう。

ガソリンタンク上の”Ducati”ロゴも70年代後半~80年代を想起させます。

ドゥカティ「Pandra」はドラッグレーサーだった!

外装に目が奪われてしまった「Pandra」ですが、決してショーバイクではなく、ドラッグレーサーです。当サイトで何度かお伝えしている「Essenza」参加車両として、スーパーチャージャー搭載のトライアンフ「スラクストンR」などと戦いました。

入賞こそなりませんでしたが、この美しさですから、きっと目の肥えたライダーに賞賛されたことでしょう!

この魅力的なレーサー「Pandra」ですが、Young Guns Speed Shopを主宰するNik Herr氏(若干26歳!)は、新しいオーナーを探しているのだそうです。ご興味を持たれた方は、同社ウェブサイトからコンタクトしてみてくださいね!

参考 – Young Guns Speed ShopEssenzaドゥカティ・ジャパン
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。