鬼才マッシモ・タンブリーニ氏の夢がレーシングバイク「T12 Massimo」として現実に!

天才デザイナー、マッシモ・タンブリーニ氏といえば、”ドゥカティスト”でなくても、オートバイのデザイン(設計)に興味を持つ方なら、一度は必ず聞いたことがあると思います。

1943年にイタリアはリミニに生を受け、仲間と共に1966年に”ビモータ”を設立。以後、ドゥカティ「916」やMVアグスタ「750 F1」、MVアグスタ「ブルターレ」などのオートバイを設計。速さと美しさを両立させた、まさしく鬼才と呼ぶべきデザイナーですね。現代のミケランジェロとさえ呼ばれるほどでした。

そのタンブリーニ氏が他界から2年。彼の遺作がレーシングバイクとしてリリースされようとしています。今日はイタリア人デザイナーが放った朱玉の1台、「T12 Massimo」をご紹介いたします。

T12 Massimo

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現役時代のタンブリーニ氏は資金とホモロゲーション獲得に常に悩まされました。この「T12 Massimo」は体調を崩してカジバを退職後、自身の夢を形にするため独自に資金と技術者を集めてデザインしました。彼の死後、残された家族と技術者が、ようやくその夢を現実にすべく、生産に漕ぎつけているのです。

完璧なまでのフォルムとパーツチョイス

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ライダーズビューが示す通り「T12 Massimo」は純然たるレーシングバイク。乾燥重量は僅か149kg。エンジンはBMW・S1000RR用4気筒エンジンをベースにチューニング。999ccで230hpを絞り出します。

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フレームはタンブリーニ氏お得意の高抗張力鋼製トレリスフレーム、ヘッドストックはマグネシウム製、リアのモノアームもマグネシウム製です。

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Arrow製エグゾーストシステムは「T12 Massimo」専用設計。カーボン製カウル内に収める手法はドゥカティ・パニガーレで用いたもの。マスの集中化を実現しています。

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「T12 Massimo」はお金で買える最高の装備を満載しています。例えば、ワークスマシンが装備するブレンボ・モノブロックブレーキ、オーリンズGP倒立フォーク、鍛造マグネシウムホイール(前後)は、その一例に過ぎません。

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リアセクション(シートとサブフレーム)はカーボン製ガソリンタンクが支える構造となっています。

速さと美しさを両立させた稀代のデザイナー タンブリーニ氏の遺作となった「T12 Massimo」。

価格は30万ユーロ(約3,750万円)。そもそも一般人には乗りこなすことが困難であり、金額的にも大変高価ですが、モーターサイクル史に名を残す偉人による作品ですから、それも納得です。日本のサーキットでも走る姿を眺めてみたいものですね。

参考 – T12 Massimo

Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。