イギリスの Team Classic Suzukiが走らせるクラシックレーサーと同チームの活動については、当サイトで度々ご紹介してきました。
イギリス人が、これほど我らがスズキを愛していることに、驚きと感謝の声が上がったものでした。
そんな Team Classic Suzukiが2017年シーズンを戦うために制作した刀レーサーの画像が公開されました!
Katana by Team Classic Suzuki
スタジオで撮影された際の1カット。どうです、このカッコ良さ!
ショーモデルのようにビカビカに仕上げられていますが、いわゆる本気で走るレーサーですので、完全バラバラ状態からのレストア&カスタムが施されています。
“Vintage Parts”のステッカーは、同チームをサポートするスズキ・バイクUKによる旧車パーツ供給プログラムの名称のことです。
イベント会場で組み立てられた!
これ程の完成度を誇る車両ですが、なんと驚いたことに、イギリスで開催されたバイクイベント「NEC Motorcycle Live Show」の会場ブースにてメカニックの手で製作されたものなのです!
もちろん事前に徹底的に準備がされていて、あくまでも現場ではショー的に組んだものと思われますが、それにしても凄まじい腕ですね!
フレームは基本オリジナルですが、ステアリングヘッド部に加工が施されており、またスイングアームピボットが低められているそうです。
イベントの動画をどうぞ!
ディテールも美しい!
エンジンはGSX1100SD用で、排気量は1,170ccにまでスープアップ。ハイカム、ステンレスバルブが組み込まれています。
前述のスズキバイクUKのヴィンテージパーツ・プログラムより、コンロッド、メインベアリング、ビッグベアリング、クランク(リビルド済)が供給されたそうです。素晴らしい!
キャブレターはお約束の「Kehin」CRです。
サスペンションはイギリス・メーカーの「K-Tech」から供給された、とのこと。
前後ホイールは「Dymag」の供給を受けました。
アルミ製スイングアームはイギリスのレーシングチーム「Sweet Fabrications」から供給を受けたそうです。
このようにベースはスズキですが、各部にイギリス・メーカー製品を採用しているのが、本車両の面白いところでもあります。
カラーリングはオリジナルからガラリと変えて、やっぱりエクスターカラーですね!
Team Classic Suzukiは、このレーサーにて、2017年5月6~7日にドニントンパークで開催される耐久レースに参戦するそうです。
こんな風に制作過程から見ることができ、またスズキ愛が伝わってくると、応援したくなりますね。結果が入って来ましたら、続報としてお伝えしましょう。