ミラノショーのヤマハ・ブースが凄いことになっています!東京モーターショーでは……
市販に繋がるワールドプレミアが「NIKEN」のみ、という逆の意味でサプライズを用意していましたが、ミラノショーにはニューモデルからモデルチェンジまで多数をお披露目。近年稀に見る力の入り具合なのです。
そこで今回は、ヤマハが発表予定のコンセプトモデル、ニューモデルを画像中心でお届けしましょう!
Ténéré 700 World Raid Prototype
最初にご紹介するのは「Ténéré 700 World Raid Prototype」。ホンダ「CRF1000L Africa Twin」とは異なるアプローチ=軽量を前面に押し出した、ヤマハらしいアドベンチャースポーツモデルです。
熱心な方は今回の本モデルの登場を予期していたと思います。と申しますのも……
ヤマハは昨年のミラノショーで「T7テネレ・コンセプト」を発表しており、その際、2018年に発売予定であると明言していました。その市販バージョンが公開されるのは、このタイミングとなるわけです。
さて、発表された「Ténéré 700 World Raid Prototype」、そのフロントフェイスをご覧ください。「T7テネレ・コンセプト」の面影を残しつつ洗練されたLED4眼ライトを装備しています。
軽量がウリ、ということで、エンジンは総排気量689cc水冷パラツインを搭載。コレは世界的に人気の「MT-07」用の流用となります。その扱いやすさと完成度の高さは折り紙付き、というワケです。
もう一つ驚かされたのが、これまた「T7テネレ・コンセプト」を継承したカーボンファイバー製のガソリンタンクカバー。軽量というキーワードとヤマハらしいデザイン性を高める処理と思われます。
驚いたことに、このプロトタイプでもアクラポビッチ製サイレンサーを装備しています。市販時の扱いが気になるところです。
先のサイド&リアのカウル、それとフロントフェンダーもカーボンファイバー製だそうです。アドベンチャースポーツモデルというよりは、より競技志向が強いモデル、という位置づけなのでしょうか?
フレームはスチール製、前後足回りやブレーキの詳細は公表されていませんが、ご覧のようにフロントは倒立フォークでリアはモノショックという組み合わせです。
公式リリースを読み込んでみましたが、残念ながら2018年中の市販は明言されていませんでした。が、”市販モデル製作に向けた最後のプロトタイプ”、とのこと。
また2018年を通じて、「Ténéré 700 World Raid prototype」で世界中でチャレンジをする、とのこと。その最後のチャレンジが市販開始、と読むこともできます。
いずれにせよ、非常に楽しみなモデルです!
XT1200ZE Super Ténéré Raid Edition
続いてはコチラ!「XT1200ZE Super Ténéré Raid Edition」です。
(残念ながら日本では発売されていないモデルである)「XT1200ZE Super Ténéré」をベースにして、長距離走行に適した装備を追加したスペシャルモデルという位置付けになります。
総排気量1,199ccの水冷パラツインを搭載した本モデルですが、その最大の特徴は……
ご覧のアルミ製サイドパニア。容量は片側37Lもの大容量です。
そしてヤマハ曰く「Ténéré 700 World Raid Prototype」と共通イメージのLED4灯のヘッドライトに、2灯のフォグランプが標準装備されています。
エンジン下のサンプカバーも大型化されているほか……
タンクサイドのカバーはカーボンファイバー製を奢っています。
ということで、競技志向の強い「Ténéré 700 World Raid Prototype」に対して、より大柄な「XT1200ZE Super Ténéré Raid Edition」は、オフロードを含めた長距離ライドに最適なアドベンチャースポーツ・モデルであることが分かりました。
2台のアドベンチャースポーツ・モデルを見たい!
いかがでしたでしょうか?今回はミラノショーのヤマハ・ブースに展示される2台のアドベンチャースポーツ・モデルを画像中心でお伝えしました。
ヨーロッパ試乗が大切なのは分かりますが、東京モーターショーでも見せて欲しかったなぁ~と残念に思う筆者です。