ハーレーに乗ったサンタが都内を駆け巡る!「TOY RUN」イベントレポート

ちょっと時期的に旬を過ぎてしまったが、「TOY RUN」というイベントをご存知だろうか?

1980年代にアメリカで始まったクリスマス関連のオートバイイベントで、恵まれない子供たちや、施設の子供たちなどにサンタクロースと同様に様々なプレゼントを届けるという素敵なイベントで、日本でも開催されている。

主旨に賛同するライダーは誰でも参加でき、プレゼントのおもちゃやゲームなどをオートバイに乗って主催者が用意した場所まで届けるだけなのだが、当たり前のようにサンタクロースの恰好で愛車を駆る人たちが多く、沿道の人たちも楽しくなってしまう。主催者は集まった多くのおもちゃを様々な施設や関係団体などに子供たち用として寄付しており、今や世界的なボランティア運動になっているのだ。

東京では毎年11月23日と12月12日の2回行なわれている

発祥の地アメリカやオーストラリア、ヨーロッパ各国では、子供たちへのプレゼントがクリスマス当日に間に合うように11月下旬におこなっている場合が多いが、東京では毎年11月23日と12月23日の2回行なっている。最近では名古屋でも同日に開催されていて、かなり人気のイベントと成りつつある。また、東京での「TOY RUN」は正式に警視庁の許可を得ており、何と警視庁で先導までしてくれるのだ。

120台ほどのハーレーや国産車、トライクなどが集結

毎年120台ほどのハーレーや国産車、トライクなどが神宮の絵画館前に集合して午後1時に10数台づつのグループに分かれて次々と出発していく様は楽しくて最高に面白い。

みなそれぞれ工夫を凝らしたサンタクロースだったりトナカイだったり。マシンもきらびやかにクリスマス一色に飾られている。参加者には女性やタンデムの人たちも多く、彼女や奥さん、子供のサンタクロースがリヤシートから思い切り沿道の人たちに手を振っている姿は多くの人たちを楽しくさせてくれる。

都心という開催場所の問題や台数の関係でどうしてもゆっくり走ることになるが、2人乗り(トライクの場合は3人乗りも)でも安定してるし、全員60歳過ぎの年でハーレーはちょっときついからトライクに乗り換えたという3台のグループは、沿道の多くの人たちの笑顔に興奮気味。

約2時間をかけて新宿、原宿、青山、六本木と通り最後は東京タワーのふもと芝公園で解散。

社会的なイベントに楽しみながら参加できる

このイベントは「ハーレーサンタCLUB」という団体が、豊かになった日本なのに、増え続ける幼児や子供への虐待に少しでも一般の人たちに関心を持ってもらうために開催しているもの。

だからプレゼントを持参しなくても構わない。当日は別枠で数台のハーレーサンタが幾つかの施設の子供たちへプレゼントをちゃんと届けている。実は参加料もかなり安い。個人的にはもっと高く取ってもいいんじゃないかと思う。それだけ運営サイドは大変だし、余ったお金は寄付すればいいのでは、と勝手に思ってしまう。せっかくだから募金箱を設置してください。喜んで寄付します。おそらく多くの参加者も同じ思いだろう。こんな社会的なイベントに楽しみながら参加できるんだもの。

大手を振って都心を走って、おまけに多くの人たちに手を振ってもらったり写真を撮られたりと、スターの気分まで味わえるんだから。

芸能人や有名人もぜひ参加してほしい

“スター”と言えばプライベートでオートバイに乗ってる芸能人や有名人にもぜひ参加してほしい。サンタやトナカイに変装するんだからまず有名人だとバレないし、ニックネームでの参加で構わないからみな区別なし。何よりも楽しい。もし、オートバイや免許を持っていない人にも大きなチャンスが。ヘルメットさえあれば後ろのシートが空いてるライダーの参加者が乗せてくれる場合もあるのだ。

もちろん、思い切りサンタやトナカイになることは最低条件。この場合事前に主催者に問い合わせて確認しよう。

ハーレーライダーやトライクのライダーが本来の優しい顔に戻る素晴らしい一日

オートバイに乗って楽しいのは本人だけ、がほとんどだが、このイベントの場合は、見ている側も楽しくなるし、社会的なアピールも堂々とできるなんて他には中々ない経験だと思う。

それに普段はちょっと強面のハーレーライダーやトライクのライダーが、本来の優しい顔に戻る素晴らしい一日でもある。

時期的には旬を過ぎてしまったため、紹介するのに少し躊躇したが、ひとりでも多くのライダーに知っていただきたいイベントである。

松並学

松並学

広く、浅く、何にでも興味を持ってしまう老人一歩手前の九州人。カップルのことをアベックと言いそうになることを一番注意している今日この頃。